ロリータ18号

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ロリータ18号

日本全国はもちろん、アメリカ、ヨーロッパも席巻する
ライヴ・ツアーを敢行してきたロリータ18号がミニ・アルバムをリリース!
まさにパンク街道ばく進中!!

(初出『Groovin'』2000年7月25日号)

 2000年のスタートと同時に日本全国40ヶ所をツアー、その間にはアメリカ7都市もめぐり、5月にはヨーロッパ・ツアー、10周年記念アルバム『ヤリタミン』のヨーロッパ発売とワールド・ワイドな活躍を続けているロリータ18号の"今"を切り取ったミニ・アルバムが登場した。
 人を食ったようなバンド名や曲のタイトルから、むちゃくちゃな想像をしてしまいそうなリスナーも多いだろうが、バンドのサクセス・ストーリーは順調そのもの。89年の結成後、94年にリリースされた日本のガールズ・バンド・オムニバス『弁天弁当』で脚光を浴び、95年にデビュー・アルバム『カラテの先生』リリース。96年にはアメリカ最大のオルタナ・ライヴ・イベント" SXSW "に出演、セカンド『姉さん裸走り』をリリース。97年にはメジャー・レーベルからアルバム『髭忍者』、シングル「サルーン」同時発売。そして98年にはアメリカ・ツアーの縁で元ラモーンズのジョーイ・ラモーンをプロデューサーに迎え、最高傑作『父母♡NY』を発表、99年には10周年記念カヴァー・アルバム『ヤリタミン』リリース後、TOY DOLLSのオルガ・プロデュースで6thアルバム『TOY DOLL』リリースと私を含めパンク・ファンには羨ましい限りの経歴を持っている。
 ジョーイ・ラモーンやオルガといったオリジナル・パンクの大御所からも支持を受ける彼女たちの魅力は70年代後半に起こったパンク・ムーブメント後、さまざまに変化していったパンク・ロックの中でオリジナル・パンクにあったキッチュさやコミカルな面をロリータ18号が正しく受け継いでいる点にある。マッチョな男らしさやハード・コアなサウンドがもてはやされる中、おもしろさやばからしさがいっぱいの彼女達もリアル・パンクスである。
 3月に行なわれた忌野清志郎RESPECTのライヴでもその強烈な個性で目立ちまくっていたロリータ18号だが、8月23日には全国39ヶ所で行なわれた「TOY DOLL TOUR 2000」の模様を各地でレコーディングしたライヴ盤がリリースされる。ライヴでより破天荒な魅力が味わえる彼女達だけに、こちらも非常に楽しみ。

Text by 作山和教(西那須野店)

『副隊長』
ロリータ18号-J.jpg




CD
Sister/日本クラウン
CRCS-1010
¥1,714(税抜)
7月26日発売 

5曲収録のパンク炸裂盤。タイトル・トラック「副隊長」の歌詞は「あるある!」や「わかるわかる!」の連続。聴いた人に元気になってもらいたいというメンバーの言葉通り、元気に笑える1枚。8月23日にはライヴ・アルバムもリリースされるのでこれを聴いて心して待て!!

【ロリータ18号 オフィシャルサイト】http://www.lolita18.jp/

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