ARTIST PICK UP
MINAMI
透明感溢れるハイトーン・ヴォイスが、涼風のように心地よい。
7/26リリースの約8ヶ月ぶりの新曲「One voice」も、
島野聡氏とのコラボレート曲。
(初出『Groovin'』2000年7月25日号)
〜恋をしたこと、ありますか?〜たぶんほとんどの人がYESでしょう。それはとても自然なことのようだけど、ちょっとしたハプニングのようでもある。世の中に数多くある歌の中で、その多くが「恋愛」を歌ったものだったりするのは、きっと多くの人が経験する感情であり、往々にして生きていく中で大きな意味を持つものだからではないだろうか。そして「恋愛」を歌にした時、その内容が超個人的で、具体的であればあるほど、なぜか共感を呼んだりすることがある。作者や歌い手とは関係なく、いつのまにかそこに自分が投影されていて、その時の想いや出来事などが、切なさや甘い痛みを伴って思い起こされてしまう。
MINAMIの書く詞も、ほとんどが恋愛をテーマにしている。まるで彼女の心の中のひとりごとを聞いているような、ストレートで素直な言葉によって作られている彼女独特の世界は、その透明感溢れる歌声によってさらに純粋に響いてくる。
そしてデビュー曲「素直になれる」以来、彼女とのコラボレートで様々なタイプの楽曲を作り出してきたのが、J-R&B界で有名なあの島野聡氏だ。今回の新曲「One voice」も、島野氏ならではのメロディと、それにさり気なくも切なく絡むストリングスが印象的なミディアム・ナンバー。M-2の「Watchin' in our Love(come to focus ya!)feat. ORITO~Satoshi Shimano remix」では、タイトル通り島野氏自身がリミックスを手掛け、コーラスにはORITOが参加している。
9月には、ラテンやバラッドを含む2ndアルバムもリリースされる予定だ。そこではどんな「MINAMIワールド」が展開されるか、今から楽しみにしておこう。
Text by 谷口郁子(玉川高島屋店)
『One voice/Watchin' in our Love』
Maxi Single
ビクターエンタテインメント
VICL-35117
¥1,000(税抜)
7月26日発売
約8ヶ月ぶりのニュー・シングル「One voice」も作・編曲の島野聡氏とのコラボレート曲。優しくも切ない歌詞と、島野氏によるストリングスが印象的。M-2は、島野氏自身のリミックス。アコースティック・ギターのリフが超クール!!