グレイトフル・デッド

ARTIST PICK UP

グレイトフル・デッド

65年に結成以来、アメリカン・ロックの中心的役割を果たしてきたグレイトフル・デッド。亡くなって5年を経てもなお大きな支持を集め続ける中心メンバー、ジェリー・ガルシアのソロ3作と共に、オリジナル・アルバムやベスト、ライヴ盤が次々と再発。初回限定盤なので、要チェック!

(初出『Groovin'』2000年7月25日号)

 今年8月9日、ジェリー・ガルシアの没後5周年を迎える。元気だった頃の彼のワイルドさ、とりわけライヴ・ステージでの彼の圧倒的な存在感を思うとき、当時彼が亡くなったなんてとても信じられない気がしたことを、昨日のことのように僕は思い出す。そして時は流れた...が、彼の魂を受け継ぐ多くのアーティスト達の現在のシーンでの活躍を見るとき、彼の精神は永遠に受け継がれると確信した。そんな中、彼が中心的役割を担ってきたバンド、グレイトフル・デッドと、ソロやジェリー・ガルシア・バンドとして発表されたアルバムが、命日でもある8/9にリイシューされることになった。
 今回再発されるのはグレイトフル・デッドのオリジナル・アルバム『テラピン・ステイション』『シェイクダウン・ストリート』『ゴー・トゥ・ヘブン』『レコニング』『デッド・セット』『イン・ザ・ダーク』『ビルト・トゥ・ラスト』『ウィズアウト・ア・ネット』の8タイトル+ARISTAレーベル時代の集大成とも言えるベスト盤『ヒストリー・オブ・グレイトフル・デッド 1977-1990』、さらにジェリー・ガルシアの82年のソロ・アルバム『ラン・フォー・ザ・ローゼズ』と、ジェリー・ガルシア・バンド名義の『キャッツ・アンダー・ザ・スターズ』『ジェリー・ガルシア・バンド』の計12タイトル。中でも『ヒストリー・オブ・グレイトフル・デッド 1977-1990』は、2枚組全26曲入りのボリュームで、まさに後期グレイトフル・デッドの代表曲を網羅した素晴らしい内容。ちなみに前回は直輸入限定盤として国内リリースされ即完売、日本盤リリースが待望されていたアイテムだ。オリジナル・ライナー・ノーツや歌詞の対訳もバッチリなので、ぜひデッド入門者用としてもお薦めしたい内容だ。またその他11タイトルは全て、初回限定盤(紙ジャケット仕様)& K2リマスターというファン待望の特別仕様なので、くれぐれもお買い逃しのないように!
 時代を超えて優しく、そして力強く生き続けるグレイトフル・デッドの音楽。そこには変わらないロック魂が息づいている。新装となったこれらアルバムを聴くとき、きっとジェリー・ガルシアの熱き思いが力強く伝わってくることだろう。

Text by 土橋一夫

ヒストリー・オブ・グレイトフル・デッド 1977-1990
グレイトフル・デッド-1J.jpg




CD
BMGファンハウス
BVCM-37133〜4
¥3,200(税抜)
8月9日発売

77年のアリスタ移籍第1弾アルバム『テラピン・ステイション』から、90年の『ウィズアウト・ア・ネット』の中から厳選された、2枚組26曲入りのベスト・アルバム。後期代表曲はほぼ網羅されており、入門編としても最適。

『イン・ザ・ダーク』
グレイドフル・デッド-2J.jpg




CD
BMGファンハウス
BVCM-37142
¥2,100(税抜)
8月9日発売

87年発表のスタジオ・アルバムで、当時全米6位(CDチャート1位)のヒットを記録し、後期グレイトフル・デッドの傑作と呼ばれる名盤。今回は初回限定盤で、紙ジャケット仕様 & K2リマスターで登場。なおシングルのB面曲「マイ・ブラザー・エサウ」をボーナス・トラックとして追加収録。

『ラン・フォー・ザ・ローゼズ』
ジェリー・ガルシア-J.jpg




CD
BMGファンハウス
BVCM-37147
¥2,100(税抜)
8月9日発売

82年発表の、ジェリー・ガルシアのソロ・スタジオ・アルバム。日本では初CD化。ビートルズの「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」やボブ・ディランの「ノッキン・オン・ヘヴンズ・ドア」といったカヴァー曲も収録。初回限定盤 紙ジャケット仕様 & K2リマスター。

  

【Official Site of the Grateful Dead】http://www.dead.net/

inserted by FC2 system