クレイグ・デイヴィッド

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クレイグ・デイヴィッド

最新ダンス・ビート"2ステップ"、遂に日本上陸!
UKを席巻中の弱冠18歳、驚異のニュー・カマー、クレイグ・デイヴィッド。
いよいよアルバム・デビュー!!!

(初出『Groovin'』2000年7月25日号)

クレイグ・デイヴィッド-A.jpg プログレッシヴ・ハウス、ハード・ハウス、ゴア、ジャングル、トランス、ダブ、スピード・ガラージ…ここ数年に話題となったクラブ・シーンの流行のビート(スタイル)は、ハウスやテクノ・ミュージックだけに限っても様々であるが、ここにまた1つ新しいスタイルが登場した。その名も"2ステップ"。一体どんな音楽なのか?(これは後ほど…)
 ここに紹介するクレイグ・デイヴィッドは、本国イギリスで現在赤丸急上昇中の注目の新人であり、"キング・オブ・2ステップ"とまで呼ばれているアーティストである。なんとまだ18歳の彼は、今年4月にシングル「フィール・ミー・イン」でデビューしたばかり(しかも初登場1位で!)。まさに彗星のごとく現れた天才アーティストではあるが、実はこの時すでに、彼に対するUKでの注目度はかなり高まっていた。というのも彼は昨年12月に発売され、大ヒットした今や"2ステップ"代表曲「リ・リワインド」という曲でヴォーカリストとしてフィーチャーされており、その新人離れしたしなやかなヴォーカルとルックスで一躍注目を浴び、人気が沸騰している中で迎えたデビューだったのだ。
 そしていよいよアルバムを引っさげてワールド・デビューとなったのだが、数曲を聴いた限りではバリバリ"2ステップ"なダンス・アルバム的な印象はなく、むしろ久しぶりに現れた男性UKソウルの好盤といった感じ。声はベビーフェイスやトニー・リッチなんかに良く似ている。そして気になる音の方は、アメリカで言う"マイアミ・ベース"にメロディアスなヴォーカルが乗っかっているといった感じをイメージして欲しい。今年"くる"といわれる2ステップ関連の重要作品ではあるが、そういった盛り上がりとは別に、彼の卓越したクールなヴォーカルや作詞作曲の音楽的才能でも是非楽しんで欲しい。

Text by 中澤雄二(静岡イトーヨーカドー店)

『ボーン・トゥ・ドゥ・イット』
クレイグ・デイヴィッド-J.jpg




CD
ビクターエンタテインメント
VICP-61086
¥2,400(税抜)
8月2日発売

久しぶりに現れたUKソウルの超大型新人クレイグ・デイヴィッド。「ビートの効いたR&Bは聴きたいけど、RAPはちょっと…」というリスナーには正にオススメのアルバム。話題の"2ステップ"を導入し、見事次世代UKソウルの第一人者となるか?!

【craig david オフィシャルサイト】http://www.jvcmusic.co.jp/craigdavid/discography/vicp61086.html

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