ZEPPET STORE

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ZEPPET STORE

これは、まさに"鳥肌もの!(GOOSEFLESH)"
ZEPPET STORE、
約1年振りとなる待望のニュー・アルバムが完成。

(初出『Groovin'』2000年8月25日号)

ZEPPET STORE-A.jpg ZEPPET STOREを聴くと、なぜだろう?いつも自然と自分の内面を見つめさせられる。彼らの骨太で重厚なサウンドを心地よい気分で聴いていたはずなのに、気付くと自分と向き合っている。ZEPPET STOREの音楽は、とても深い無意識の心の奥にこう語りかけてくる。「あんた一体何者なんだい?」
 音楽でハッピーを表現することは容易なのかもしれない。ハッピーを構成する音楽の要素はたくさんある。実際にそんな音楽も山ほどある。だけど、ZEPPET STOREが奏でているのはそれとは全く異質なもの。常に人間が追求していかなければならない、ある意味哲学的ともいえる思想や感情だ。しかし、ここで誤解しないで欲しいのは、決して解りにくかったり、伝わりにくい音楽ではないという事。むしろ、そのメロディの持つしなやかなポップさは多くの人々を惹きつけるに違いない。
 今作ではそういった彼らの本質的な魅力に加えて、多彩なスタッフやミュージシャンとコラボレイトする事で、バラエティに富んだ斬新な仕上がりになった。紹介しておくと、プロデューサーとして朝本浩文氏が2曲、渡辺善太郎氏が1曲、アイゴンこと會田茂一氏(エルマロ/FOE)が1曲、ゲスト・ミュージシャンとしてシアターブルックの吉澤氏を迎えている。特に吉澤氏のターンテーブルをフィーチャーした「BLACK」はアルバムのオープニングを飾るに相応しいインパクトのハード・チューンとなっており、聴きどころのひとつだろう。また、全11曲中7曲を占めるセルフ・プロデュース作品も前作リリース後の全国ツアーの成果だろうか、あきらかな成長が見られる。より力強く、骨太になったサウンドに、よりしなやかでポップになったメロディ。堂々とロックに向き合った彼らだからこそ得られた傑作である『GOOSEFLESH』。今作を聴いて、ZEPPET STOREと、そして自分自身と向き合ってみてはどうだろうか?

Text by 鮎川夕子(編集部)

『GOOSEFLESH』
ZEPPET STORE-J.jpg




CD
UNLIMITED RECORDS/LEMONed/東芝EMI
TOCT-24408
¥3,059(税抜)
9月6日発売 

前作『CLUTCH』から約1年振り、ZEPPET STOREの3rdアルバム。骨太なロック・サウンドの中に、しなやかでポップなメロディが同居する彼らの持ち味が最大限に発揮された傑作。初回限定仕様紙パッケージ入り。


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