The Beach Boys〜Brother Years〜

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ビーチ・ボーイズの長らく入手困難だった、70年以降のブラザー〜カリブー時代のアルバムが、遂にCD化。美しいハーモニー、心打つサウンド…この夏から秋にかけての、話題の名盤を是非あなたの耳で!

beachboys-A.jpgお待たせしました。長い間廃盤状態で入手困難だった、ビーチ・ボーイズのブラザー時代以降の名盤11タイトルが、遂にCD化。初期の『サーファー・ガール』や、66年の『ペット・サウンズ』といった作品を通じてブライアン・ウィルソンが作り出した楽曲の素晴らしさはみなさんご存知の通りですが、ブライアンがリタイアし表立った派手な活動が少なくなったこのブラザー時代にも、『サンフラワー』『サーフズ・アップ』など多くの名盤は存在します。キャピトル・イヤーズがブライアン主導による時代だったとすれば、このブラザー時代はブルース・ジョンストンやカール・ウィルソンなど他のメンバーが頑張った、文字通りビーチ・ボーイズ全員による時代です。また今回の再発ではリマスタリングも施され、以前より音質も向上しています。これを機にぜひビーチ・ボーイズの新たな一面を、発見してみてはいかがでしょうか?

Text by 土橋一夫(編集部)
(初出『Groovin'』2000年8月25日)

『サンフラワー』
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CD
東芝EMI
TOCP-65565
¥2,427(税抜)
8月30日発売

70年リリース。ブライアンが事実上不在の中、ブルースやデニスらの頑張りで完成した、文字通りビーチ・ボーイズによる完成度の高い1枚。特にデニス作「フォーエヴァー」やブルース作「ティアーズ・イン・ザ・モーニング」の美しさは、特筆もの。

『サーフズ・アップ』
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CD
東芝EMI
TOCP-65566
¥2,427(税抜)
8月30日発売

カールやブルースが中心となって制作された、71年の作品。美しすぎるブルースのバラード「ディズニー・ガールズ」や、幻のアルバム『スマイル』に収録予定だった「サーフズ・アップ」、ブライアン作の美メロが光る「ティル・アイ・ダイ」など名曲揃い。

『カール&ザ・パッションズ-ソー・タフ』
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CD
東芝EMI
TOCP-65567
¥2,427(税抜)
9月27日発売

ブルース・ジョンストンの脱退、ブロンディ・チャップリンとリッキー・ファターの参加というメンバー・チェンジを経て、タイトル通りカールが中心となって制作された72年の作品。ファンク的なアプローチによるロックを追求した問題作だ。

『オランダ』
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CD
東芝EMI
TOCP-65568
¥2,427(税抜)
9月27日発売

8ヶ月間にも渡るオランダでのレコーディングを経て完成した、73年の作品。ブライアンとヴァン・ダイク・パークスらが共作した「セイル・オン・セイラー」や、アル・ジャーディン作「カリフォルニア」、デニス作「オンリー・ウィズ・ユー」などに新たな一面を垣間見る事が出来る意欲作。

『イン・コンサート』
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CD
東芝EMI
TOCP-65569
¥2,427(税抜)
8月30日発売

本作はブライアン抜きでツアーに出ていた72〜73年のライヴ音源で、73年発売。ワイルドなロック・バンドとしてのビーチ・ボーイズが楽しめる、パワー溢れる1枚だ。なお今回のリマスター盤には、曲間などの今まで聴けなかった部分も収録されている。

『偉大なる15年』
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CD
東芝EMI
TOCP-65570
¥2,427(税抜)
9月27日発売

結成15周年を記念してリリースされた、76年の作品。ベスト・アルバムの好セールスなどによりビーチ・ボーイズのリヴァイヴァル・ブームが到来する中、ブライアンが全曲に参加しグループ復帰を果たす。ヒットした「ロックン・ロール・ミュージック」などカヴァーも含むが、ブライアンの復活が何より嬉しい1枚。

『ラヴ・ユー』
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CD
東芝EMI
TOCP-65571
¥2,427(税抜)
9月27日発売

ブライアンが全作曲&プロデュースに携わり完成した、77年の作品。このアルバムで、彼は本当の意味での完全復帰をアピール。美しいハーモニー、優しさ溢れるメロディなど、彼本来の持ち味が生かされた秀作。ブライアンとマリリンの夫妻が歌うラヴ・ソング「レッツ・プット・アウア・ハーツ・トゥギャザー」も感動的。

『M.I.U.アルバム』
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CD
東芝EMI
TOCP-65572
¥2,427(税抜)
9月27日発売

当初クリスマス・アルバムとして企画されながら発表されなかった作品を改作し、アルが中心となって完成させた78年の作品。ブライアンが生み出す美しいハーモニーは健在で、当時セールス的には失敗作だったものの、今でも人気の高い1枚。デニス作のバラード「マイ・ダイアン」は、悲しすぎるほど美しい。

『L.A.(ライト・アルバム)』
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CD
東芝EMI
TOCP-65573
¥2,427(税抜)
9月27日発売

ブラザー/リプリーズからカリブーに移籍後初となる、79年の作品。ブルース・ジョンストンが8年ぶりにグループに復帰しプロデュースを担当、不調のブライアンに代わってカールやデニス、アルらの頑張りが見られ、特にアル作の「レディ・リンダ」はイギリスで大ヒットを記録。

『キーピン・ザ・サマー・アライヴ』
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CD
東芝EMI
TOCP-65574
¥2,427(税抜)
9月27日発売

初期の「海」と「夏」「カリフォルニア」といったイメージに再度立ち返り制作された、ブルースのプロデュースによる80年の作品。コーラスをメインに打ち出し、再度往年のビーチ・ボーイズ・サウンドの構築を図った感のある作品だが、ブルースらしくなかなか手堅い作りに仕上げている。

『ザ・ビーチ・ボーイズ』
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CD
東芝EMI
TOCP-65575
¥2,427(税抜)
9月27日発売

83年のデニスの死をきっかけに再び結束し、85年に発表されたアルバム。デジタル・レコーディングが導入され、シンセなど電子楽器中心のサウンドとハーモニーの対比が面白い味を作り出している。マイクとテリー・メルチャーの共作曲「ゲッチャ・バック」は往年の彼らを思わせる好楽曲で、全米26位のヒットを記録。


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