BLANKEY JET CITY

ARTIST PICK UP

BLANKEY JET CITY

ブランキー・ジェット・シティ、衝撃の解散!!
日本のロック史上最大の事件となった横浜アリーナ オールスタンディング ライヴ "LAST DANCE"が、
CD・ビデオ・DVDで発売!!Are You Happy?

(初出『Groovin'』2000年9月25日号)

 日本最強のR&Rバンド"ブランキー・ジェット・シティ"。浅井健一ことベンジー(Vo, G)、照井利幸(B)、中村達也(Dr)。個性的な3人によって、バンドが誕生して早10年。いくつもの衝撃をまきちらしながら、全速力でシーンを駆け抜けた彼らが解散を決意した。そして、運命の7月8・9日。横浜アリーナ2daysにて、早すぎる最後を祝福するライヴが行われた。チケットが入手出来ず、行けなかった人も多いと聞く。そんな人の為にも、あの2daysの模様が完全ノーカット!という有り難い内容で発売されることになった。
 BJCの見る者全てを圧倒させるライヴは、本当にスゴイ。見る前に感じる戦場へ行くような緊張感。一瞬一瞬がはかなく、鋭く突き刺さる音。激しさと優しさ、失望と希望、怒りと喜び、色んな思いが体中で暴れ出して、自然に発狂させてしまう瞬発力。ただ魅了されてしまう3人の麗しき勇姿。そして何よりもスゴイのは、見た後に世の中のことなど何も知らなかった子供の頃に戻ったように、心が洗われ、見える物全てがキレイに見え、LOVE&PEACEな気分に満ち溢れていることなのだ。
 10年間そんなライヴを演り続けてきた彼らが、最後となれば気合いも半端じゃない。特にライヴ・ビデオとなった2日目はスゴイ。直前までツアーが行われていたにも関わらず、中村さんのドラムは超過激でムキムキ。紳士な姿勢でブリブリのベースを奏でる照井さん。「Baby Baby」の後に、名残惜しそうにベースをかきむしっていた姿に涙。カッティングの度に★がバラまかれるようなベンジーのグレッチの音色。解散のことなど一言も口にしていないベンジーが言った。「俺んたのこと、忘れんといてな。」誰が何て言ったか聞こえない反響。
 今では入手困難な「いちご水」が選曲されていた事は、BJCなりの答えだと私は勝手に思う。〜消えてくれないか 今すぐ僕の目の前から 今すぐ 死ぬ程お前を愛しているから〜まさにこれがBJCの美学。かつて「殺しにきたぜ I LOVE YOU」という素晴らしいツアー・タイトルがあったように。(9年前に彼らは、すみやオレンジホールでライヴを演っている!!)ベンジーの詞は文学性に溢れていて、純粋すぎてイカれた、正直な人間らしい感情を素直に唄っている。目を覆いたくなるような現実を、ありのままブッ放し続けてきたBJCの活動は革命的だった。
 解散というのは残念なことだけど、「だから何?」「それがどうした?」な、流行の音楽と違って、本物の音楽は永遠に鳴り響く。今度はそれを受け継いだJet Cityの住民が世の中を変える番だ。
 最後まで爆弾を打ち落としながら、全力疾走し続けたBJCの10年間が辿り着いたこのライヴ。本物の音楽は人の心を変えられる。目が見えるうちに、是非このライヴでピースマークを送られていただきたい。「やっぱ、俺んた3人が一番いいんだわ。」って言ってくれないかな?ねぇベンジー♥

Text by 半田ひとみ(浜松佐鳴台店)

『LAST DANCE』
BLANKEY JET CITY-1J.jpg




CD
ポリドール
UPCH-1005〜6
¥3,333(税抜)
発売中

初日のせいか少し緊張しているように見えた1日目。初披露の「CAMARO」。ベンジーが歌詞を忘れ、照井さんが「ロッケンロー!」と叫び続けた「PUNKEY BAD HIP」。そして新たな冒険に旅立つ気分での「Baby Baby」は、もう泣きながら暴れ狂うしかない。

『LAST DANCE』
BLANKEY JET CITY-2J.jpg




ポリドール
[ビデオ]UPVH-1003
[DVD]UPBH-1002
各¥4,571(税抜)
発売中


あの曲も!この曲も!素晴らしくファン泣かせの選曲と、リラックスした3人の本気を見せつけた2日目。幻の名曲「いちご水」、偶然の産物「SESSION♯2」、本当に久しぶりの生演奏「悪いひとたち」、楽しい時も悲しい時もこれ1本でLOVE&PEACE。

【BLANKEY JET CITY 公式サイト】http://bjc.wilddisk.com/

inserted by FC2 system