the Indigo

そのあたたかい、インディゴの世界にふれてみて下さい。
これから始まる素晴らしい予感に胸がわくわくしてくることでしょう。

BRAND NEW ARTIST
the Indigo

 最近、インディゴのサウンドをよく耳にしませんか?FMやTV-CM、TV番組のエンディングなど、巷からインディゴの楽曲が流れてくると、ホッとする人も多いのでは。懐かしくて、新鮮なアコースティック・サウンドが、メディアからも聴き手からもゆっくりと、しかし着実に支持を集めています。
 そのインディゴが9月27日にファースト・アルバムをリリースします。タイトルは『BLUE』。デビュー・シングルと同じ名前のこのアルバムは、最近の主流であるコンセプト先行型のアルバムと違い、単純に良い楽曲をセレクションし(楽曲至上主義 ! )、制作された作品です。
 インディゴは98年デモ・テープの作成を通じて、ヴォーカルの田岡美樹、ベースの高木権一、ギターの市川裕一の3人によって結成されました。当時はデモ・テープの制作という活動だけでしたが、そのときに録りためた音源が今アルバム『BLUE』の根幹を為しています。まさにインディゴのルーツ、原点を感じることのできる作品、更にはメンバー個人の魅力を最大限に引き出している作品に仕上がっています。
 インディゴの魅力。ヴォーカル田岡のどうしようもなくせつない歌声。胸を揺さ振る低音域から、耳をくすぐるファルセットまで、どこか心の涙腺を刺激されます。③「if」⑤「飴色」の"たゆたう"ヴォーカルに耳を奪われることでしょう。また、田岡の書く歌詞は恋愛は勿論、失ってしまったものへの哀悼の気持ち、日常におけるささやかな感動など、女性の繊細なこころの機微を、適確に共感を呼ぶ言葉にしてくれます。①「BLUE」⑪「大切なもの」はきっとあなたを勇気づけてくれます。
 ベースの高木権一の高度な演奏力。ウッドからフレットレス・ベースまでを自在に弾きこなす高木は、そのテクニックに溺れることなく、"歌"を盛り上げるための卓越したセンスのメロディー・ラインをつむぎだしていきます。その彼の原点を堪能できるのが⑩のインスト「MUDDY ROAD」です。その名の通りの土臭いサウンドは、インディゴのアレンジの隠し味となっているルーツ・ロックを直に体験できる楽曲でしょう。
 そして、全てのアレンジ、レコーディング、ミキシングを行う、ギターの市川のまさにインディゴ・サウンドとしか喩えることの出来ないサウンドメーク。①「BLUE」のシンプル且つ凝りに凝ったリズム・トラックをはじめとして、過度に音を詰め込むことのない、徹底的に無駄を省いた練りに練られたアレンジは、ジャンルを超えた深い音楽的知識に裏打ちされています。例えば、歌詞が耳馴染みよく、聞き取り易いメロディー、ミックスを生み出せるのは、洋楽だけではなく、日本のフォーク、ポップスの先達に深い尊敬と造詣があることを指し示しています。そして、市川の書く歌詞は非常に映画的であり、スッとその世界に引き込まれてしまうことから、テレくさくて言えないようなことも抵抗なく胸に沁みてきます。
 インディゴのファースト・アルバム『BLUE』を聴いていると、何かが始まる素晴らしい予感に胸が高鳴ることでしょう。

(初出『Groovin'』2000年9月25日号)

『BLUE』
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CD
ルードストリーム/パイオニアLDC
PICZ-1002
¥2,800(税抜)
9月27日発売

1stシングル「BLUE」(横浜・八景島シーパラダイスCMソング)、「きかせて」(TBS系"ワンダフル"エンディング・テーマ)を含むインディゴ待望の1stアルバム。

【the Indigo - official web site】http://www.the-indigo.com/

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