BLANKEY JET CITY

ARTIST PICK UP

BLANKEY JET CITY

LAST DANCEの映像と音で改めてBJCのかけがえのなさを思い知ったことかと思います。
そんな興奮さめやらぬ中、
極上の愛を込めてベスト盤が2枚同時発売!!Are You Monkey?

(初出『Groovin'』2000年10月25日号)

BLANKEY JET CITY-A.jpg 2000年も終わりにさしかかっておりますが、今年はブランキー・ファンにとって非常に金欠の年ではないでしょうか?あっちでスパーク、こっちでスパーク、お金もスパーク、頭もスパーク、スパークしっぱなしで常にトリップ状態の今年ですが、Are You Ready?!ベスト盤が2枚同時発売です。しかも、未発表曲が計4曲も収録ときたら聴かずには死ねません。
 誤解しがちな方のために言っておきますが、解散に便乗して、という汚れた心で発売されるわけではありません。LAST DANCEでは泣き叫び、フジ・ロックでは踊り狂うあまり携帯をおとした私のような者も含めた「やっぱりブランキーみたいなバンドは他にいない。悪魔だ!!」「違う!天使だ!!」というファンの熱い敬意が暴走し、このようなベスト盤を発売させてしまったのです。
 白いヘビ柄の白盤。こちらはデビューからヌード・アルバム『SKUNK』まで在籍していた東芝からの発売。叫ばずにはいられない「PUNKY BAD HIP」に始まり、OH!NO!!人生のテーマ・ソング「D.I.J.のピストル」、妙なグルーヴ感が人々を狂わせる「3104丁目のDANCE HALLに足を向けろ」、やっぱり天使だった!と思わせる「RAIN DOG」はFUNKYな土屋昌巳さんのブルース・ハープが聴けてしまう。そして、個人的にショックを受けた「ディズニーランドへ」、幻の名曲「いちご水」、女装アルバムからの「幸せの鐘が鳴り響き 僕はただ悲しいふりをする」は、Jazzでもあり、RAP(?)でもある斬新な曲。シンプルで若い音と、方向性を悩みながらも進んでいき、途中から色気を増すベンジーの声にバンドの成長を感じます。
 そしてもう1枚の黒いワニ柄の黒盤。こちらはセルフ・プロデュースになってからの作品でポリドールからの発売。LIVEバリの中村氏の絶叫と、サイコビリー系でデラかっこええ「I ♥ TOKYO」、あのメロコア・バンド"SNUFF"もお気に入りで、外人なのに日本語でカヴァーした「SWEET DAYS」、インディーズ的なのりでJAZZYで投げやりなベンジーの歌声がファンの目に♥、体に電気を流した「ピンクの若いブタ」、「ガソリンの揺れかた」が男版バイカー・ソングだったら、これぞ女版バイカー・ソング!の「DON'T KISS MY TAIL」、照井氏初Vocalの「デニス・ホッパー」、そして『LOVE FLASH FEVER』の頃に制作され、ベンジーのヴォ−カル・アプローチに対する思いがとりわけ強く、もっと気持ちをこめて唄える時を待って発表したい、ということで寝かされていた「黒い宇宙」。どれを聴いても思うことは1つ。「ブランキー・ジェット・シティは最高だ!」
 右も左も落ちれば即死の崖をジェット級のスピードでブッ飛ばし、ギリギリのところでバランスをとって美しく走るスピード感、グルーヴ感、開放感。それでも猫が死んでいたら埋めてあげる優しさ、景色のいい所ではフライパン片手に眺める余裕。
 ベンジー、達也さん、照井さんで描き続けたジェットシティの街並は最後まで美しかった。10年間どうもありがとう。また会える日まで。バイ★バイ。

Text by 半田ひとみ(浜松佐鳴台店)

『BLANKEY JET CITY 1991-1995』
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CD
東芝EMI
TOCT-24419
¥2,913(税抜)
発売中

土屋昌巳さんがプロデュースしていた前期。ライヴでも定番の曲に加え、「Romance」や「Purple Jelly」などハッとする選曲。1995年に録音されたが移籍にまつわり陽の目を見なかったという「ハイヒール」「フレッシュ」も最高!

『BLANKEY JET CITY 1997-2000』
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CD
ポリドール
UPCH-1017
¥2,913(税抜)
発売中

セルフ・プロデュースの後期。叫び狂って暴れ出さずにはいられない攻めの曲に加え、♪アバズレ〜の響きが最高な「ピンクの若いブタ」等シングルのカップリング3曲、アルバム初収録のシングル2曲。更に「古い灯台」の前半部分も収録。LET'S GO CRAZY!

【Blankey Jet City official site】http://bjc.wilddisk.com/

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