電撃ネットワーク

ARTIST PICK UP

電撃ネットワーク

デジタル・ビートで踊り狂え!ハードコアにぶっ飛ばせ!
真の国際派アーティスト、電撃ネットワークがミュージック・シーンに殴り込み。
準備はOK? Get the "YELLOW GROOVE"

(初出『Groovin'』2000年10月25日号)

電撃ネットワーク-A.jpg 体を張った過激なパフォーマンスで、国内のみならず海外でもTOKYO SHOCK BOYSとしてその名を知られる電撃ネットワーク。99年のFUJI ROCK FESTIVALに異例の出演、最近ではシドニー五輪のプレ・イベントに出場と、その活動の場は神出鬼没。しかし、どんなところでも観客をあっという間に巻き込んでしまう。ドライアイスを口に含んで鼻から煙を噴いたり、ステージ上でロケット花火を飛ばしたり、生きたサソリを口に入れたり、と次々と繰り出される衝撃的なパフォーマンスの数々は「よい子はマネしないでね」の域はとうに超え、エンターテイメント界ではお約束の「フォロワー(二番煎じ?)」さえも全く見あたらない。そんな孤高のアーティスト集団になりつつある彼らを、もはや「お笑いの延長線上」という括りで捉えてしまうのは全くもって浅はかである。
 実際に電撃ネットワークのライヴを見たことのある人はおわかりだと思うが、ステージ上での彼らの集中力と瞬発力はものすごい。それだけの危険が伴っているのはもちろんだが、オーディエンスの期待の視線の先で、一瞬の衝撃を作りだすことに没頭する彼らにはやはりアーティストという呼び名がふさわしいと私は思う。いいじゃないか。鼻から牛乳飲んで、目から噴水の如く飛ばすアーティストがいたって。与える衝撃はそこらのやわなパンク・バンドや、毒にもならないような流行歌よりも大きいし。
 そんな事を考えていた矢先に飛び込んできたのが、今作「YELLOW GROOVE」リリースの情報。随分前から、「TOKYO SHOCK BOYSのテーマ」(皆さん1度は耳にしたことがあるだろう、あのテーマ曲。)にただならぬセンスを感じていたのだが、その直感はやはり間違ってなかった。鳴り続けるデジタル・ビート、反復されるメロディ、躍動的なリズムの役割も果たすメンバーの激しいヴォーカル。まるで彼らのパフォーマンスを凝縮したような過激さと瞬発力が見事なまでに表現されている。ちなみにサウンド・プロデュースを担当しているのは、電撃ネットワークの第5のメンバーともいわれ、ライヴ・パフォーマンスもサポートしているキーボーディストgenji/nishihata。海外公演での一流ミュージシャンとの出会いや、ロンドン、ニューヨークでのクラブ遊びを通して培った感性から、電撃ネットワークの瞬間性、息づかいに対応するのがデジタル音楽だったとメンバーが語ったように、「YELLOW GROOVE」には彼らにしか出せない"電撃的"デジタル・グルーヴが心地よい刺激を伴って流れている。さらに今作のプロモーション・ビデオにも要注目。これがとんでもなくカッコイイのだ。彼らのどこか宇宙的なヴィジュアルとデジタル・サウンドの相乗効果もあって、最近の日本のプロモーション・ビデオにはない独特の色を持った仕上がり。効果的に施された映像処理も素晴らしい。同時発売のビデオ『電撃ネットワーク MADE IN JAPAN』に収録されているので要チェック!
 国境を越えて彼らのパフォーマンスが支持されたように、彼らの音楽もおなじ威力を持っている。常識をぶち破ったもののパワーは量り知れない。今作でいよいよ音楽シーンに殴り込みをかけてきた電撃ネットワーク。今世紀最後の事件となるか?!

Text by 鮎川夕子(編集部)

『YELLOW GROOVE』
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Maxi Single
ポニーキャニオン
PCCG-00551
¥1,200(税抜)
発売中

デジコア調のタイトル曲、ドラム缶をパーカッシヴに叩くパフォーマンスをフィーチャーした「OIL DRUM」、ライヴでお馴染み「TOKYO SHOCK BOYSのテーマ」のミレニアム・リミックス・ヴァージョンの3曲を収録。はっきり言います。カッコよすぎ!

『電撃ネットワーク MADE IN JAPAN』
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ビデオ
ポニーキャニオン
PCVG-10687
¥2,200(税抜)
発売中

電撃ネットワーク初のロケ撮影を敢行。さらに過激になったパフォーマンスの数々を収録。なんと同時発売のマキシ「YELLOW GROOVE」のビデオ・クリップも収録。

【電撃ネットワーク 公式HP】http://www.t-shock.com/

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