清貴

感情をメロディにおきかえて表現するヴォーカリスト。
17歳にしてその才能の片鱗を見せる清貴、要注目!

BRAND NEW ARTIST
清貴

 女性ヴォーカルに引っ張られる形ではあるが、男性ヴォーカル・シーンもにわかに活気づき始めた今日この頃。期待度、注目度ともに120%のニュー・カマーが登場した。マキシ・シングル「No No No」でデビューした清貴。驚くべきことに現在17歳の現役高校生である。何の情報も持たずに曲を聴かされた私は、その事実を知って愕然とした。"色気のある歌声だなあ"そう思ったからだ。R&Bの艶っぽいビートにとけ込むようなヴォーカルがメロウな旋律を撫でると、例えようのない空気が流れる。雨の降る真夜中、そんな感じかもしれない。
 作曲・プロデュースを担当するのは、最近では小柳ゆきを手がけた事で知られる中崎英也氏。今作でも極上のメロディとクールなバック・トラックを提供してくれた。(清貴のみずみずしさを表すようなアコースティック・ギターが絶妙のバランスで鳴っているところはさすが!)その中崎氏が「清貴は決まったメロディを上手に歌うだけでなく、自分の感情をメロディ=歌におきかえて表現することができる数少ないヴォーカリスト」と語ったように、技術ではなく気持ちで歌おうとする純粋な歌声が、私には色気として伝わってきたのだろう。まだ17歳…これからどんなヴォーカリストになっていくのか楽しみでしょうがない。青田買いって必要かも?そう思える1枚。

Text by 鮎川夕子(編集部)
(初出『Groovin'』2000年10月25日号)

『No No No』
清貴-J.jpg




Maxi Single
東芝EMI
TOCT-22119
¥1,223(税抜)
発売中

弱冠17歳、現役高校生シンガー清貴のデビュー・マキシ・シングル。17歳とは思えない大人な歌いっぷりには感服。これからいろんな事を吸収して、どんなシンガーになっていくのか本当に楽しみだ。

【KIYOTAKA Official Web Site】http://www.g-glamour.com/kiyotaka/

inserted by FC2 system