ホフディラン

ARTIST PICK UP

ホフディラン

21世紀の幕開けとともにホフディランがシングル・コレクションを発売。
名曲「恋はいつも幻のように」「キミのカオ」はもちろん、
遊び心もいっぱいの67分27秒をお楽しみください!

(初出『Groovin'』2000年12月25日号)

 「ホフディランっていつの時代でも受け入れられるアーティストだろうな」というのが彼らのアルバムを聴いた直後の感想である。曲によってはフォーク世代にもオススメなシンプルさも持ちながら、一方ではロックやポップスも含まれているのだが、どれもホフらしいと思えてしまうのが彼らの魅力なのだなって思う。
 自分が初めて彼らの楽曲に触れたのは「恋はいつも幻のように」で、確か当時何かのCMソングに使用されており、友人が「絶対いいから」と言って半ば強引に聴かされたのを憶えているが、"ホフディラン"という名前のイメージからなんとなく予想していたものとは全く違って、彼らのオリジナリティがしっかりと感じられる、質の高い作品であったのは衝撃だった。それ以来彼らの曲をちょくちょくチェックするようになったわけだが、ワタナベイビーの作るコミカルな曲調のものと小宮山雄飛のしっとりと聴かせるものが交差していて、そのギャップがまたおもしろく、そこが彼らの音楽の醍醐味なのかもしれない。
 そんなホフディランの活動の軌跡が1枚のシングル・コレクションとして発売されることとなって、ファンはもちろん、それ以外のあまり彼らの曲を聴いたことのない人にもお得なアルバムで、名曲はまだまだたくさんあるのだということがわかってもらえると思う。個人的には「遠距離恋愛は続く」「キミのカオ」や「欲望」も好きだが(本当は挙げたらキリがなくなってしまう…)、今作には彼らがソロ活動で発表した楽曲もボーナス・トラックとして含まれているので要チェック!さらに、ホフらしいおもしろい演出も盛り込まれているのでこちらもお楽しみに!!
 21世紀に入って彼らの今後の動向が気になるが、いつの時代になってもその音楽に対するオリジナリティーは受け入れられ続けるだろうと自分は信じているので、これを一区切りとして新世紀もマイペースな活動を期待したい。

Text by 伏見朋記(浜松高台店)

『シングル・コレクション「JAILHOUSE HITS 」』
ホフディラン-J.jpg




CD
ポニーキャニオン
PCCA-01492
¥2,800(税抜)
2001年1月10日発売

デビュー曲「スマイル」に始まるホフの活動の軌跡がこの1枚に凝縮。「恋はいつも幻のように」は素晴らしいのひと言に尽きるが、それぞれのソロや「JAILHOUSE ROCK」のカヴァー、さらにはあっと驚く仕掛けも…。それは聴いてみてのお楽しみ!!

【ホフディラン 公式サイト】http://hoff.jp/

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