CRAZE

常に進化を遂げながら、そのオリジナリティーを貫くCRAZE。
新ヴォーカリストを迎えて、ニュー・アルバム『ZtsG〜code number7043〜』リリース。
彼らの"今"を確かめろ!

（初出『Groovin'』2000年4月25日号）

　CRAZEのニュー・アルバムがついに発売される。タイトルは、『ZtsG〜code number7043〜』。今回から加入のヴォーカリスト鈴木慎一郎は、CRAZE史上最高のヴォーカルと言われ、すでにその実力はライヴで実証済みである。サウンドは今まで通りの「男気」溢れるCRAZEサウンドだが、ハードにたたみ掛けるナンバーでも、もちろんメローなナンバーでも決して楽曲に流されることなく、鈴木自身が持つポップさが生きるそのヴォーカル・スタイルは、CRAZEの新しい魅力と言える。彼の加入により、CRAZEは今まで以上により広い層にアピールすることになるであろう。
　そして、現在の日本のロック・シーンにおいて、彼らの影響を受けているバンドは少なくないと言われている。常に前進しチャレンジを繰り返しながらも、そのオリジナリティーを貫き続ける音楽こそ、そのような影響を与える力を持つのだろう。今作では、もちろん鈴木のヴォーカルがその前進の原動力となっていることは間違いない。しかし、やはり"CRAZE"としての強力なオリジナリティーはどっしりと存在しているのだ。それがまたもや日本のロック・シーンに大きな影響を与えることになるのだろう。今回のアルバムでそのことが改めて立証されるのでは?