[iksí:d]

ARTIST PICK UP

[iksí:d]

松崎ナオ、19等の作曲家、アレンジャーとして知られる木村玲と、
ヴォーカル小玉キョウのユニット、[iksí:d]。
2ndシングルとなる今作は、ドラマ「永遠の仔」のエンディング・テーマだ!

(初出『Groovin'』2000年5月25日号)

 今さらながらの話ではありますが…。ここ数年、プロデューサーという肩書きに注目が集まり、プロデューサーがブランド化して音楽が作られている。最近では、ギター・ポップ系バンドやパンク系といった新しい流れも出てきているけれど、ヒットという面では、プロデューサー・ブランドはまだまだ健在。プロデューサーといえば、これまでは裏方であまり表舞台に出てこないというのがイメージ。しかし、これとは別の流れが、プロデューサー=プレイヤーとしての活動を前面に出して、自らバンドやユニットを率いて音楽シーンに出るパターン。
 そして今、プロデューサー系ユニットとして注目を集めているのがこの[iksí:d](イクシード)。松崎ナオや19等の作曲家、アレンジャーとして知られる木村玲と、ヴォーカル小玉キョウの男女2人のユニットである。昨年の10月にデビューし、木村氏曰く「なかなか新曲ができない」([iksí:d]公式HPより)といっていただけに難産(?)であっただろうセカンド・シングルになる本作「I will…」。昨年発売されてから全国を感動の渦にまきこんだミステリー・サスペンス小説「永遠の仔」。その「永遠の仔」が早くもドラマ化され話題になっている。そんな今もっとも話題のドラマのエンディング・テーマがこの曲。イントロのバイオリンが印象的で小玉キョウの圧倒的な表現力が、木村の書くドラマにリンクしたかのような世界が展開される詞をより一層味わい深く、感動的にしている。このどちらかといえば、内向的でインにいってしまいそうなどこかもの悲しげなドラマをより一層盛り上げ、詞だけでなくそのサウンドのロック感が、ドラマにリンクして[iksí:d]の存在感をより強める作品に仕上がっている。注目のユニット、[iksí:d]。2000年、まだまだ進化する彼らから目が離せなくなりそうだ。因みに[iksí:d]の公式HPは、なかなか凝った作りになっていて興味のある方は是非そちらもご覧になることをオススメしたい。

Text by 常磐安信(秦野店)

『I will…』
イクシード-J.jpg



Maxi Single
SME Records
SRCL-4824
¥971(税抜)
発売中

この「I will…」が2ndシングルとなる[iksí:d]。バイオリンの印象的な音色からはじまるこの曲は、ドラマ「永遠の仔」のエンディング・テーマ。それゆえに、詞やロック感溢れるサウンドもどこかもの悲しげでドラマとリンクしている。そこには、[iksí:d]の放つ存在感が何ともいえないスパイスになっている。

【[iksí:d]オフィシャルサイト】http://www.sonymusic.co.jp/Music/Arch/SMER/iksid/

inserted by FC2 system