WALRUS

WALRUSのニュー・マキシ・シングル完成。
「DYED」は時代のアンセムとなり得るか!?

BRAND NEW ARTIST
WALRUS

 95年にバンドを結成し、当初は曲創りと録音という、ある意味内向的ともいえる活動を中心としていたというWALRUS。徐々にライヴという形でその音楽性を追求する事にシフトしていくなかで、その比類無きサウンドが一部の熱狂的支持を受ける。そして98年1stミニ・アルバム『VIRUS』でデビュー。MOVER、MANSUN、SUNNYDAY REAL ESTATE等のオープニングアクトも務め、洋楽ファンからも高い評価を得るサウンドは日本の音楽シーンでは貴重な"知る人ぞ知る"本格的個性派である。
 昨年11月に発売された1stフル・アルバム『seven』から半年振りのリリースとなるマキシ・シングル「DYED」。直訳すると"染まった"とか"着色された"という意味を持つタイトルである。彼ら独特のサイケ感やオルタナ感を漂わせるサウンドになぜだか融合してしまう壮大なメロディー。どんなにボリュームを下げても心の中に大音量で響いてくる。絡み付いてくる。そう感じた時にはすでにWALRUSのサウンドで無意識の深い部分を染められているのかもしれない。一瞬の高揚感だけを求めるロックにうんざりしたら、WALRUSに染められてみる事を是非おすすめする。

Text by 鮎川夕子(編集部)
(初出『Groovin'』2000年5月25日号)

『DYED』
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Maxi Single
テイチクエンタテインメント
TECN-12632
¥1,200(税抜)
発売中

1stフル・アルバム『seven』から6ヶ月ぶりのリリースとなる本作のカップリングには恒例のREMIX作品ではなく、WALRUS自身による初のインスト楽曲も収録。AKITOMOのヴォーカルに乗せた壮大なメロディーと"今"を感じさせるサウンドの調和は聴きもの。


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