『EURO 1〜NON STOP MEGA MIX〜』『EURO 1 パラパラ HOW』

遂に出た!「街じゅうが踊り出す」100%パラパラ対応ユーロの決定盤。
楽しいことや気持ちいいことに貪欲なアナタには、ぜひこの1枚!

（初出『Groovin'』2000年6月25日号）

　古来より"音楽のあるところにダンスあり"というのは定説である。世界各地の伝統音楽には特有のダンスが付き物で（日本でいうと盆踊りなんかがこれにあたるのだろうか?）もちろん現代も音楽とダンスを楽しむクラブ・カルチャーに代表されるように、その関係は密接である。人間は音楽が流れると踊らずにはいられない生き物らしい。確かに音楽を体中で感じようと思ったら、リズムに合わせて体を動かすことが一番手っ取り早いし、最大限に音楽を楽しめる方法と言えるだろう。
　そして2000年、音楽とダンスの相乗効果に最も貢献しているのが"ユーロビート"と"パラパラ"ではないかと私は思うのだが、いかがだろう?若者文化は快楽に対して非常に敏感であることを考えれば、ユーロビート＋パラパラの気持ちよさはこのブームで実証済みと言えないだろうか。
　そんな時に絶妙のタイミングでリリースされるのが本作『EURO 1〜NON STOP MEGA MIX〜』。100%パラパラ対応ユーロの連続攻撃ともいえるこのアルバムは、クラブに通い詰めのパラリストには持っていて決して損はない1枚だろう。そして、ちょっと遠巻きにブームを見ていた食わず嫌いな人達にもぜひ聴いてみて欲しい。ジェニファー、ジーナ他のハイテンション・セクシー・ヴォイスで突っ走るノンストップ・メガミックスに思わず身体が動き始めたら、それでOK!その気持ちよさにハマッてしまったら、同時発売の教則ビデオ『EURO 1 パラパラ HOW』（カリスマ振付師ツインスターの宮地弘和氏が振り付け）で本格的にレッツ・ダンス!踊らにゃソン!聴かなきゃソン!楽しまなきゃソン!暗い事件でいっぱいの世紀末ムードに流されダウナー気取るより、アッパーな"踊るアホウ"の方が楽しいに決まってる。少しでもそう思った人はぜひこのアルバムを手に入れて欲しい。

Text by 鮎川夕子（編集部）