奈津子

人の痛みや心の傷を描く奈津子の詩に注目!
マキシ・シングル「時代」でデビュー。

BRAND NEW ARTIST
奈津子

 一度、聴いたら離れない声がある。奈津子の歌は、そんな声の魔力を秘めている。心を伝える波動の力が宿っている。外では明るく元気な女の子。でも、家に帰ってひとりになると、言葉を紙に紡いでは、自分と向き合っていた子供だった。切れ長の大きな瞳は、いつも人の目を離さない。その瞳は、歌いたいことが溢れて止まらないと訴えている。
 メールやファックス、電話よりも手紙が好き。自分の筆跡が相手に届くほうが好き。どんなにデジタルが進んでも、彼女の歌う歌の質感は、アナログのまま。ライヴのような近さで耳元に届く。それが奈津子の波動の力。「時代」のなかで歌っている。だれもが、どこへ歩いていったらいいのか、なにを信じたらいいのかわからない。だからこそ、人と真剣に向き合って、人を愛することで人から愛されたいと思う。彼女のことばたちはどれも心の本質に射かけてくる。いま、世の中では、自分を確認したくていろんな事件が起こっている。自分を確認したくて歌っている奈津子の声が、同じように生き方を模索している人達のもとに共鳴しないはずがない。

Text by 藤沢映子
(初出『Groovin'』2001年2月25日号)

『時代』
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Maxi Single
徳間ジャパン
TKCA-72084
¥1,238(税抜)
発売中

テレビ朝日系ドラマ「愛は正義」テーマ・ソングとしてオンエア中。歌詞は奈津子自身によるもの。こういう病んだ世の中でも、何かひとつ確かなものがあれば生きていける。前向きな強さを感じさせる彼女のデビュー・シングル。


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