RAMJET PULLEY

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RAMJET PULLEY

RAMJET PULLEYの2ndシングルは、
洗練されたメロディと空気に溶け込むようなヴォーカルが切なく響く
ミディアム・ポップ・チューン。

(初出『Groovin'』2001年3月25日号)

 99年4月にリリースした「Still for your love」がスマッシュ・ヒット、その後もわずか10ヶ月の間に2枚のフル・アルバムをリリースし、昨年8月に発表したシングル「start all over again」では、彼らならではのポップ・フィーリングを提示、コアな音楽ファンからティーン・エイジャーまで幅広い支持を受けているrumania montevideo。そのメンバーとして活動中の麻越さとみ、松田明子、間島和伸の3人が新たなユニットを結成した。それがこの"RAMJET PULLEY"である。昨年11月にリリースされた1stシングル「Hello...good bye」は、音にウルサイFM局のスタッフからも高い評価を受けた。柔らかで繊細なサウンドと透明感溢れる松田明子のヴォーカルが不思議な浮遊感を生み出し、その独特なポップの手触りは、耳の肥えた人々にも新しい感触として伝わったようだ。
 そして、音楽業界はもちろん、耳の早いリスナー達の注目が集まる中リリースされるのが今作「overjoyed」。前作にも言えることだが、彼らの音楽にはとても自然な空気が流れている。それはこのユニットが、特に意図があってとか、企画を練って結成されたものではなく、スタジオという彼らにとっては生活の延長線上となる場所から無意識にスタートしたという経緯にも関係しているのだろう。普段着の3人がフラッと集まって音を出した時の雰囲気がそのまま再現されているようだ。また、今作の詞には"成長することの痛み"が麻越さとみの瑞々しい言葉で綴られている。〜さえない関係に都合いい嘘重ねて うまくやっていくことで 大人になれた気がしてた〜洗練されたメロディに乗って届けられるリアルな心の呟きは、この楽曲をいっそう切ないものにしている。
 ポップでクールでセンチメンタル…思いがけず暖かい風が吹いた春の午後には、きっとこんな曲が聴きたくなるに違いない。

Text by 鮎川夕子(編集部)

『overjoyed』
RAMJET PULLEY-J.jpg




Maxi Single
GIZA studio
GZCA-1066
¥1,200(税抜)
4月4日発売

昨年11月にリリースされFM局を中心に高い評価を得た1stシングル「Hello...good bye」に続くRAMJET PULLEYの2ndマキシ。ポップでクールでセンチメンタルな音世界は一度覗いてみる価値あり。透明感あるヴォーカルが耳に心地よいミディアム・ポップ・チューン。


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