ミケイラ

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ミケイラ

若き本格派女性ヴォーカリスト:ミケイラ誕生!
若干14歳の少女の計り知れない実力と未来に
今、世界中が注目する。

(初出『Groovin'』2001年3月25日号)

ミケイラ-A.jpg 2001年、またここに世を震わすかもしれない女性ヴォーカリストが誕生した。彼女の名はミケイラ(本名ミケイラ・エンリケス)、まだ14歳の少女である。特に上質のR&B系アーティストを数多く輩出する事で定評のあるユニバーサル ミュージックが、今年サマンサ・マンバに続き大きく期待を寄せる超強力新人第2弾として紹介し、目下ミュージック・シーンにおいて注目度が急上昇しているところだ。
 ミケイラは幼い頃からラジオから流れるマライア・キャリー、ホイットニー・ヒューストン、セリーヌ・ディオン、それにゴスペル・ソングを聴いて育ち、10歳になる頃には既に教会やスポーツ・イベントなどでその才能を披露していたという早熟振りで、しかもその後活躍する舞台も次第に大きくなり、ナント2000年夏にはブリトニー・スピアーズのツアーでオープニング・アクトを務め上げてしまっているという!まだレコード・デビューしていないのにだ。レコード会社での面接の際、いきなりアカペラで1曲歌い、「その堂々とした存在感あるキャラにブッ飛んだんです。」という関係者の証言もうなずける。そして2000年10月3日、シングル「ソー・イン・ラヴ・ウィズ・トゥー」で遂にデビューを果たすことになる。
 「何よりも等身大の歌を歌う事が重要」というミケイラ。そして、ロー・ティーンに騒がれるだけの典型的アイドル・ガール(あえてアーティスト名は出さないが)と同類としてカテゴライズされる事を執拗に拒む彼女の姿勢・アイデンティティーは、今回ここに紹介するデビュー・アルバムの中においても充分に主張されていると思う。彼女は、ビートの効いたエッジのあるメロディーと、14歳であるリアリズムが映し出されたリリックス(歌詞)にとことんこだわり、ハイ・クオリティーなアルバムを完成させた。"自分自身がまず納得出来なければ意味が無い"という論理は正論だ。なぜなら予想されるミケイラのリスナーは、リアリティーの無い物に価値観を見出さない一般的なティーン達であり、彼女もまたそのまぎれも無いティーンの1人であるからだ。前述のデビュー・シングルに代表される、強いビートを持ったポップス・スタイルの出来映えもさる事ながら、持ち前の大人っぽいヴォーカリストとしての実力を発揮した、セカンド・シングル候補曲でもある「フォーエヴァー、フォー・オールウェイズ、フォー・ユー」などの感動すら覚えるスロー・バラード路線で、より一層その実力が伺えるあたりも、やはり並みの新人ではなさそうだ。
 これを是非、1人でも多くの人にその耳で確認していただき、新しい星が誕生する瞬間に立ち会えるという喜びを分かち合いたい。そう思いながら今、ミケイラのアルバムを聴き終えた…。

Text by 中澤雄二(静岡イトーヨーカドー店)

『ミケイラ』
ミケイラ-J.jpg




CD
ユニバーサル ミュージック
UICL-1005
¥2,427(税抜)
発売中

デビュー前からブリトニー・スピアーズの前座を務めた、若干14歳の天才ヴォーカリスト:ミケイラ。キャッチーなティーン・ポップス路線も、アダルトな正統派バラードも難なく歌いこなすその実力は、歌姫マライア・キャリー以来とも言われる。聴けばわかります。

【ユニバーサルによる公式サイト】http://www.universal-music.co.jp/u-pop/artist/mikaila/index.html

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