tokyo-mirai

tokyo-miraiが1stアルバム『kishitakahashi』をリリース。
「感じるままに、これが僕らのサウンド・ダイアリー。」

BRAND NEW ARTIST
tokyo-mirai

 木下伸也(キシタ シンヤ)、高橋真之介(タカハシ シンノスケ)の2人によるユニット"tokyo-mirai"。2枚のマキシをリリースした彼らが、遂に1stフル・アルバム『kishitakahashi』を完成させた。それぞれがマルチ・プレイヤーとして全楽器のパートを担当し、徹底的にセルフ・ディレクションするスタイルから生み出されるサウンドには、彼らの卓越したポップ・センスが光る。懐かしさを感じるフォーキーなメロディの中に、若者ならではの現代感覚が散りばめられた21世紀型ポップスの登場だ。
 そして、彼らの特徴のひとつとして挙げられるのが、作詞・作曲を担当した本人がメイン・ヴォーカルを務めていること。2人の声のキャラクターの違いが、今作にもいい感じのメリハリをつけている。また、それぞれの音楽スタイルを互いに尊重しているのは、ユニット名ではなく個人名を羅列したアルバム・タイトルからも推測出来るが、その結果として、今作は非常にヴァラエティに富んだ作品になった。ボサノヴァ、R&R、ブルース…ジャンルに捕らわれることなくそのテイストを曲に注入する手腕は、これがファースト・アルバムだとは思えないほど。しかし、決して職人的にはならず、あくまで表現者として日々感じた事を音楽にしていこうとする彼らだからこそ、こんなふうに聴く者の心のあちこちに引っかかってくるんだろう。これからの変化も楽しみなユニットだが、まずは名刺代わりの今作でtokyo-miraiに触れてみて欲しい。

Text by 鮎川夕子(編集部)
(初出『Groovin'』2001年3月25日号)

『kishitakahashi』
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CD
ロードランナー・ジャパン
RRCA-11009
¥1,143(税抜)
4月4日発売

ソングライターであり、マルチ・プレイヤーでもある高橋真之介と木下伸也によるユニット"tokyo-mirai"のファースト・アルバム。フォーキーな持ち味に加え、今作ではR&R、ボサノヴァ、ブルース等、様々なテイストを取り込んでいる。心をつつみこむ51分の至福がここにある。

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