Kiss Destination

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Kiss Destination

Kiss Destinationが本格的に活動を再開。
マキシ・シングル「WAVE OF LOVE」に続いて、
ニュー・アルバム『AMARETTO』をリリース。

(初出『Groovin'』2001年4月25日号)

Kiss Destination-A.jpg 今年1月1日に沖縄で行われたRENDEZVOUS IN SPACE OKINAWA 01.01.01 でのパフォーマンスも記憶に新しいKiss Destinationが、いよいよこの春、本格的に活動を再開した。
 小室哲哉が作詞、作曲、バック・トラック、コーラス・アレンジ他、トータル・プロデュースを手掛け、ヴォーカルには、ダンサーとしてもプロフェッショナルなキャリアを持つ吉田麻美を迎えて結成されたのがこのプロジェクト。99年1月にTRUE KiSS DESTiNATiONとしてデビュー以来、メジャー、インディー合わせて、シングル9枚、アルバム2枚をリリースし、99年11月からはKiss Destinationとユニット名を改め活動していた彼らが、3/7のマキシ・シングル「WAVE OF LOVE」に続きリリースするのが、今作『AMARETTO』だ。
 まず何よりも、このアルバムにはとても柔らかく温かいグルーヴが存在している。そのグルーヴには身を委ねられる安心感さえ感じるし、ミディアム・ナンバーを中心に構成されているせいもあるが、ゆっくりと落ち着いて味わえる作品だと思う。しかし、ただ心地よいだけでなく、メロディや詞には確実に心に引っかかってくるトゲもある。そんなふうに、ヒーリング効果も覚醒効果もあるところがKiss Destinationの特徴だろう。また、吉田麻美のヴォーカルも、リズムに対する反射神経と表現のしなやかさは、"さすがダンサー!"と感服させられるもの。小室の作り出すジャンルにとらわれないサウンドの中を、実に伸び伸びと泳ぎ回っている。
 "ミュージシャン"小室哲哉のサウンドに対する好奇心と愛情が感じられる今作。今後も精力的な活動が期待されるところだが、まずはこのアルバムで、現在のKiss Destinationを十分に味わってみてほしい。別名"愛のリキュール"とも呼ばれる"AMARETTO"のように甘く、心地よいグルーヴがあなたを酔わせてくれるかも…。

Text by 鮎川夕子(編集部)

『AMARETTO』
Kiss Destination-J.jpg




CD
ポニーキャニオン
PCCA-01519
¥3,000(税抜)
発売中

彼らにとって通算3枚目となるアルバムは、ミディアム〜スロー・ナンバーを中心にした大人っぽい仕上がりで、ゆっくりと落ち着いて味わえる1枚。先行リリースされたマキシ・シングル「WAVE OF LOVE」を含む全11曲を収録。いよいよ本格的に活動を再開した彼らの今後に注目。

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