シーナ・イーストン

ARTIST PICK UP

シーナ・イーストン

あの「モダン・ガール」でセンセーショナルなデビューを果たしたシーナ・イーストン。
今年デビュー20周年を迎える
彼女の記念すべきニュー・アルバム!

(初出『Groovin'』2001年4月25日号)

シーナ・イーストン-A.jpg 誰にでも、なつかしの1曲というものがあると思う。音楽というものは不思議なもので、リアルタイムで聴いていた時は、それほど、というか、むしろ嫌いだったりするものが、時間をおいて聴くと、妙に懐かしかったりするものである。しかも、音楽を一番聴き込んでいる、感性豊かな10代の頃の出来事だったりすると、なおさらである。
 シーナ・イーストンというアーティストは、私にとっては、そんなアーティストの1人である。デビューの81年頃は「何でも聴いて音楽勉強するぞ!」と、朝から晩まで、宿題もせずにラジオを聴くか、音楽雑誌を読むかしていた。しかし、何でも聴くといっても、当時とってもひねくれていた私には、"シンデレラ・ガール"のキャッチでデビューした、厚化粧(に写った写真)のシーナ・イーストンは、どうにも受け入れがたいものがあった。しかし、ラジオからは「モダン・ガール」「モーニング・トレイン」が流れてくるわけで、好き嫌いにかかわらず、音は聴いていたわけである。それが何年か経って、ふと「モダン・ガール」を耳にした時、無償に懐かしく、リアルタイムで聴いていた頃にタイムスリップしてしまったような錯覚にとらわれた。どうやら、嫌い嫌いと言いながら心の中にはしっかりとインプットされてしまっていたらしい。
 そんな、シーナ・イーストンもショウビズ界デビュー20周年。女優も舞台もこなす、マルチなエンタテイナーとなった。今作は新曲は2曲ということで、オリジナル色は薄いものの、だれでも知ってるフランキー・ヴァリ(私たちの世代ではボーイズ・タウン・ギャング)の「君の瞳に恋してる」をカヴァー(この曲はTBSドラマ「楽しい幼稚園」【月〜金13:00〜13:30】の主題歌に決定)、他にも「ジス・ウェイ」「さよならは言わないで」など、全体を通して軽快で楽しいアルバムになっている。現在はラスベガスでデヴィッド・キャシディ(!)と舞台に立っているとのこと。ちょっと観てみたい。

Text by 濱田尚子(池田店)

『ファビュラス』
シーナ・イーストン-J.jpg




CD
ユニバーサル インターナショナル
UICO-2010
¥2,427(税抜)
5月3日発売

なんと、あの「モダン・ガール」から20周年を迎える、シーナ・イーストンのニュー・アルバム。TBSドラマ「楽しい幼稚園」の主題歌となった先行シングル「君の瞳に恋してる」を始め、オールド・ファンにはなつかしのダンス・ナンバーをカヴァー。他に、新曲2曲、日本盤のみボーナス・トラック2曲収録。

【ユニバーサルによる公式サイト】http://www.universal-music.co.jp/u-pop/artist/sheena/index.html

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