小久保淳平

こんなヴォーカリストを待っていた!
愛すべきロック野郎、小久保淳平の登場で音楽シーンの流れは変わる?!

BRAND NEW ARTIST
小久保淳平

 現在の音楽シーンにおける男性ヴォーカルは、R&Bブームだ何だで一応盛り上がっているように見える。しかし何か物足りない気がしていた。確かに耳触りは良いのだが、感触だけで心には引っかからないヴォーカリストたち…。それを彼に出会ってやっと思い出した。"ROCK"である!
 高校に入って偶然手にしたギターで作詞・作曲を始めたという小久保淳平。全くの独学でギターや音楽理論を身につけ、音楽漬けの学生時代を過ごした後、自宅で制作したデモがきっかけとなって今回のメジャー・デビューに至った。デビュー・シングルとなる今作「Carey」は、19歳の男の子らしいストレートな愛情表現が伝わってくるロック・ナンバー。私はこの曲で初めて彼のヴォーカルを聴いたのだが、久しぶりに脳天にガツンと来た。話し言葉に近い歌詞や絞り出すような発声方法も、体の奥から噴き出すようなパワーに満ちている。そのがむしゃらなパワーが今作のテーマになっている"ちょっと情けない恋愛事情"さえも凛々しく感じさせるから不思議だ。さらにこの曲を聴いて感じることがひとつ。やっぱり愛は囁くんじゃなくて叫ぶものでしょう!
 その武骨でストレートなロックで、いよいよシーンに一喝を入れるか?愛すべきロック野郎、小久保淳平の今後に要注目! 

Text by 鮎川夕子(編集部)
(初出『Groovin'』2001年4月25日号)

『Carey』
小久保淳平-J.jpg




Maxi Single
東芝EMI
TOCT-4285
¥971
発売中

荒削りで、ハスキーで甘く、骨太なヴォーカルが魅力の小久保淳平。デビュー・マキシとなる今作は、19歳の彼らしいストレートな愛情表現が伝わってくるロック・ナンバー。 R&Bブームに浮かれるシーンに一喝を入れるロック野郎の登場だ。

【小久保淳平 オフィシャルウェブサイト】http://junpeikokubo.net/index2.html

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