RISING SUN

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RISING SUN

東京アンダー・グラウンドの頂点に立つ男、
HIRφのカリスマ的な存在感に圧倒!
暴力的なまでの音の壁!本物のJ・ハードコアがメジャー・シーンに登場!

(初出『Groovin'』2001年5月25日号)

 最近、またインディーズ・シーンが熱くなってきている。一昔前にもそんなことがあったが、80年代のインディーズ・シーンはインディーズでやる事がかっこいい事で、それが目的となってしまっているようで、その狭い世界の中で変にアイドル化して満足しているように見えるバンドもあったりして、個人的には馴染めない所があった。だが、ここのところ非常に元気になってきているインディーズの奴等は、自分を表現する手段として賢くインディーズ・シーンを利用しているようだ。そして、沢山のいかした、いかれた奴等がメジャーという広い世界に進出してきている。
 J・ロック・ファンには73年からおなじみの年末年始イベント「ニュー・イヤー・ロック・フェス 27th」で衝撃的映像デビューを飾り、そんなシーンの中でも特に激しく熱く、そして圧倒的なステージングでシーンを揺るがす存在であるRISING SUNがメジャーに進出するのは当然の成り行きといえるだろう。RISING SUNを率いるHIRφは数年前の高校生当時、世間を騒がせた"チーマー"という存在の始まりともいえるチームの中心人物であり、東京アンダー・グラウンドのカリスマ"HIRφ"伝説はそこから始まったそうだ。その後N.Yでハードコアに出会い、RISING SUNを結成したのだが、今作はデビュー盤とはいえ素人くささなんてゼロ、と、いうよりは、基本的には暴力的なハードコア・バンドでありながら、アルバム全体の印象としては非常に良くプロデュースされ過ぎているような気もする。と、恐れ多くもちょっと意見してみたくなるくらいの完成度だ。
 なお6月には映画『TOKYO G.P.』が公開予定。自身のネットワークから出演者を決めてプロモーション・ビデオを作ろうとしたらオファーが殺到して、急遽映画が作られる事になったというから期待して待ちたい。その圧倒的な存在感が世間をまた騒がせることになるのだろう。

Text by 富田 聡(久喜店)

『ATTITUDE』
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CD
シルバーレコード
SJCA-10
¥2,800(税抜)
発売中

アンダーグラウンドシーンに君臨するHIRφ率いるRISING SUNが遂にメジャー・デビュー。Featuring memberにはチーマー時代の戦友ZEEBRAを始め、GENJI、GYUZO(電撃ネットワーク)、MOTTY(SOBUT)など熱い男達が続々集結した!必聴の1枚。


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