アダージョ

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アダージョ

新時代を担うギター・ヒーロー、
ステファン・フォルテ率いる超強力プロジェクト"アダージョ"による、
究極のネオ・クラシカル・ヘヴィメタル・アルバムがここに完成!

(初出『Groovin'』2001年5月25日号)

 ネオ・クラシカル・ヘヴィメタルを標榜するバンド、ギタリスト、アルバムは今まで数え切れないほど世に出されてきたが、それらを語る際に必ず引き合いに出されるのが"御大"イングヴェイ・マルムスティーンである。それは必ずと言っていいほどイングヴェイと比較されるのだが、ほとんどが肩を並べるどころか、彼の足元にも及ばない評価を受ける。(もちろん中には素晴らしいものもあるが…)
 そんなイングヴェイ症候群が蔓延する中、久々に新たなるギター・ヒーローを予感させる男が現れた。それが本作の中心人物でもあるステファン・フォルテである。彼が今回プロジェクトという形で結成したのが、この"アダージョ"。
 アダージョにはステファンの他、ヴォーカリストにPINK CREAM69のデイヴィッド・リードマン、ドラムにELEGYのダーク・ブルイネンバーグ、キーボードにMAJESTICのリチャード・アンダーソン等が参加し、このメンツを見ただけでもテクニック的には申し分ない事がおわかりいただけると思う。内容の方は、"アダージョ"というプロジェクト名からも容易に想像が付くと思うが、全編クラシックを基調とした、叙情的でドラマティックなヘヴィメタル・サウンドが満載である。
 また、本作のハイライトのひとつとも言えるリチャード・アンダーソンのキーボードも、ヴィタリ・ワープリやイェンス・ヨハンソン(当初この2人にも参加要請があったという)に勝るとも劣らず、スピーディーでスリリングである。彼のキーボードを使用したオーケストレーションも大々的にフィーチャーされている。ここ最近イングヴェイを始めとして、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンやディープ・パープル、メタリカまでもがオーケストラとの共演を果たし、見事にメタルとクラシックの融合を実現しているので、ぜひとも彼らにも…と願いたくなるのは僕だけではないだろう。しかし、そんな期待を絶対に裏切らない作品に仕上がっている。

Text by 野辺 拓(上永谷店)

『サンクタス・イグニス』
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CD
マーキー・インコーポレイティド
MICP-10241
¥2,476(税抜)
発売中

時にメタリックで、時にクラシカルでシンフォニックに、そしてキャッチーにメロディアスにと、我々日本人の琴線に触れる要素がギッシリ詰まった、ネオ・クラシカル・ヘヴィメタルの決定盤!

【マーキー・インコーポレイティドによる公式サイト】http://www.marquee.co.jp/avalon/adagio.html

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