SOBUT

停滞ムードの日本のラウド・ミュージック・シーンに喝！
アンダーグラウンドの最終兵器"SOBUT"が放つ
超強力マキシ・シングル「SOBUT×WE GO！」。

（初出『Groovin'』2001年6月25日号）

　96年7月の衝撃のデビュー作から約5年。日本のハード・コア/パンク・ブームの火付け役として常にシーンの先頭を走り続けてきた"SOBUT"。リリース・アイテムが軒並み10万枚を売り上げるという、名実ともにハード・コア・シーンの"キング・オヴ・キングス"だ。
　結成は95年9月で、はじまりはMOTOAKIとHIDEの出会いから。そこにMOTOAKIの兄であるYOSHIYAが加わり、バンド名を「SOBUT」とし下北沢中心に活動を開始。ちなみにバンド名の由来は「ローリング・ソバット」から。また「Sons Of Bitches United & True」の略でもある。 2度のドラマー交代ののち、98年9月からはDr.にYOTTSUが正式メンバーとして加入し、インディーズ時代には3枚のアルバムを発売し、驚異的なセールスを記録。そして、自ら立ち上げたOLD BLOODレーベルからTRIADレーベルへと移籍し、新たな伝説を作るべくリリースするのが今作だ。
　前作から1年以上をあけてのリリースということもあって、かなり気合の入った仕上がりとなっている。「SOBUT×WE GO！」というタイトルからも想像できるように、これぞSOBUT！と呼ぶにふさわしい、正真正銘、まじりっけなしの正統派メロコア・チューン。ライヴでは間違いなく大合唱が巻き起こるであろうキャッチーな歌メロと疾走感。ライヴ・バンドとしても高く評価されている彼らならではの一体感。今までのファンはもちろん、今まで日本のバンドを聞いたことの無い洋楽ファンにも強くオススメしたい。最近HIP-HOPに押されて一時の盛り上がりから比べると、やや落ち着いてしまったように見えるラウド・シーンだが、彼らの活躍が再びシーンの起爆剤となることは間違いない！

Text by 矢部信之（市原東五所店）