ARTIST PICK UP
paris match
ボサ・ノヴァのフレーヴァーを、大人風に、POPにアレンジ。
JAZZテイストが爽やかで優しい。
涼感あるヴォーカルにセンスのいい音、とにかく"気持ちい〜"です!
(初出『Groovin'』2001年7月25日号)
「実力派アーティストの3人が結成したユニット」だと何かの雑誌で読んだ気がする。よく目に、耳にする言葉かも知れない。でも、この言葉で先入観を持たれてしまうのが心配だなぁ。決して頭でっかちなんかじゃないよ。漢字でお洒落じゃなくてカタカナでオシャレって感じ。感覚でイメージしてくださいまし。
ミュージシャンの父を持ち、小さなころから歌とピアノを習い、バンド活動をしながら、地元名古屋のFM局のパーソナリティーをつとめていたミズノマリ。アパレル・メーカーに勤務しながら、クラブやイヴェントのオーガナイザー、DJとして活躍。他アーティストヘの詞提供、REMIXなどを手掛けていた古澤大。高校時代に結成したバンドでプロ・デビューし、5枚のアルバムを発表。バンド解散後、単身ロンドンへ渡り1年間の音楽の修行の後、ソロでも4枚のアルバムを発表。現在もSMAPやSILVAなどへの楽曲提供や編曲、プロデュースもこなす杉山洋介。古澤氏のイヴェントに杉山氏が参加し、意気投合。杉山氏にデモ・テープを送っていたマリさんは、2度のオーディションを経てparis matchに参加することになる。バラバラな世界の3人が出会ったのは必然なのか、偶然なのか?運命って言うものはホントわからない。
paris matchを直訳すると笑われそう…。でも、"パリに融合する"〜なんてぴったりとくるんだろう?まさにイメージ通り。マリさんの声質は耳馴染みがいい。透きとおって乾いた風のイメージと、スコールのイメージ。そして心地いいサウンドはセンスいいって表現だけでいいのか!と言いたい程のグルーヴ感。最高です。
今回リリースが決定したマキシ・シングル「KISS」と2ndアルバム『PM2』。チャカチャカチャカというボサ・ノヴァ調のリズムが気持ちいい、夏に相応しい爽快感が味わえる1曲。サックスのフレーズも印象的。この曲のイメージはパリの風景よりは青い海と空、それから白い砂浜なのかな?そして2ndアルバムの方はというと、ハピネス&ナチュラルな楽曲を、paris matchならではのサウンドはそのままに、より彼ららしく素敵に仕上げている。パリのカフェを想像させるサウンドは、おもいっきりJAZZっぽくアコースティックで、ボサ・ノヴァ・テイストを取り入れたサウンドはセンスよく、よりナチュラルに大人なPOPSになっている。この気持ちよさはなんだろう?理由は聴いて確認して欲しい。今年はparis matchが"夏の音"になる。
Text by 有田幸恵(島田駅前店)
『KISS』
Maxi Single
aosis records
VICL-39004
¥1,200(税抜)
発売中
爽やかなボサ・ノヴァ・テイストのサウンドが気持ちいい3rdマキシ・シングルがリリース!グルーヴ感溢れるリズム、印象的なメロディ・ラインがオシャレな1曲。夏の青い海や風を思い、涼しさを感じさせる。独特なヴォーカルもひとつのテイストになって曲を盛り上げている。
『PM2』
CD
aosis records
VICL-69060
¥2,900(税抜)
8月1日発売
ボサ・ノヴァとジャズのフレーヴァーを心地よくブレンドし、センスよくMIXされたサウンドに、涼感溢れるヴォーカルがつくり出すグルーヴ感。それら全てをバランスよく収録した、この夏お薦めの1枚。車の窓を開けて大音響で聴くもよし、クーラーの中で聴くもよし、どちらもハマります!
【PARIS MATCH - オフィシャルウェブサイト】http://www.coolism.com/parismatch/