MY BEST CHOICE!

　今回私がオススメするのは、最近待望の新作をリリースし、日本でも人気の高いウィーザーのデビュー・アルバムであり、パワー・ポップの名盤とも言われる『ウィーザー』です。
　当時はオルタナティヴ・ブームで、勤務していた店舗のスタッフ内でも盛り上がっており、新作が出るたびに熱く討論する日々を送っていました。そんなある日スタッフの1人が「これは良い！」と薦めてくれたのがこのアルバムなんですが、ジャケットに一目惚れ。ブルーをバックに、華のないメンバーが4人並んだだけのいかにも自主制作っぽいダサダサ感が私のハートを掴みました。ジャケットがあまりに貧弱だったので、音の方は全く期待していなかったのですが、聴いてビックリ！めちゃめちゃカッコイイんです。貧弱なイメージとは裏腹に実にパワフルで圧倒されてしまったのをよく覚えています。
　元カーズのリック・オケイセックをプロデューサーに迎えて制作された今作は、美しいアルペジオから一転、轟音爆裂のM-1「マイ・ネーム・イズ・ジョーナス」、大ヒットのきっかけとなったM-4「バディ・ホリー」、疾走感あふれる爽快ナンバーのM-6「サーフ・ワックス・アメリカ」、ファンからの人気No.1のM-7「セイ・イット・エイント・ソー」、ラストを締めるM-10「オンリー・イン・ドリーム」と代表曲が満載。全米で300万枚ものセールスを記録しました。
　2ndアルバムを発表後、メンバーの脱退や解散騒動と様々なトラブルがあったものの、5月に4年半振りの新作を発表（1stに匹敵するほどの出来！）。ビルボード・チャート初登場4位と過去最高位を記録しました。　
　ウィーザーはシングルのカップリングやサントラ曲等のアルバム未収録曲に意外と名曲が多いので、チェックしてみるのも良いでしょう。
　最近、パンクに物足りなさを感じる人、明るいロックを聴いて元気になりたい人には迷わずウィーザーをオススメします!

＊なお次回は原田正直氏（すみやソフト営業部中部第2ブロック長）が登場します。お楽しみに。