エスカーゴ

熱い思いをまっすぐに表現した新作「ユメナラバ」。
大切な誰かの事を思い浮かべながら聴いてほしい1枚。

BRAND NEW ARTIST
エスカーゴ

 誰もが持っているはずの、純粋な心と真っ直ぐな気持ち。それをうまく表現できる人もいればできない人もいる。自分のありのままを表に出す事は格好がいいものではないのかもしれない。恥ずかしいことなのかもしれない。正直な気持ちをぶつければ傷つくことも多いだろう。そう思うあまり、そして大人になるにつれ、困難になっていく自己表現の形。言いたいことに綺麗な服を着せ、傷つかないための防具を身につけ、社会という戦場で誰もが戦っているとすれば、それも仕方ないのかもしれない。でも、仕方ないで片付けられないのが人間の心理、本音の部分だったりする。コミュニケーションとはなんと難しい問題だろうか。
 エスカーゴの新曲「ユメナラバ」を聴いた時、私はなんとも言えない安堵感をおぼえた。今時の若者は…なんて思いがちな歳になってしまったと実感する今日この頃だが、なんのなんの、ちゃんとわかってる若人もいるじゃないの、それどころかこんなに無防備でストレートな愛情表現にとまどうくらいなのだ。彼ららしい、純粋で真っ直ぐで優しい言葉が、大切な気持ちに気付かせてくれる。この「ユメナラバ」を聴いて、時に自分自身と話をしてみてはどうだろうか。今時の若者はなかなかのものです。

Text by 二宮万里(編集部)
(初出『Groovin'』2001年7月25日号)

『ユメナラバ』
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Maxi Single
キングレコード
KICM-1033
¥1,143(税抜)
発売中

大切な人、大好きな人。いつも思っていても、「大好き」とか「大切」とか、そんな風に口に出すのはちょっと照れるけれど、時には素直になって伝えてみるのもいいかも。この曲を聴くと、自然とそんな気持ちになってしまうのが不思議。大事なことを思い出させてくれます。


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