三木道三

三木道三、待望のニュー・シングルは、
名曲「明日の風」の完全リメイク・ヴァージョン。
この曲への熱い思いを感じて欲しい。

（初出『Groovin'』2001年11月25日号）

　7月にリリースされたアルバム『Lifetime Respect』が現在もロング・ヒット中の三木道三が、待望のニュー・シングルをリリースする。タイトルは『明日の風』。これを読んでいる人の中には「えっ？前作シングルのカップリングに収録されていた曲をなんでまた…」と思う人がいると思うが、それには訳がある。
　この楽曲は前述の通り、もともと大ヒット・シングル「Lifetime Respect」にカップリングとして収録されていた楽曲。しかし、当時このマキシ・シングルを発売するにあたり、「明日の風」とどちらをメイン曲にするかで、三木道三を含めた制作スタッフが最後の最後までもめたという話があるほど、とにかく評判が高い楽曲だった。また、ライヴでのオーディエンスの反応もずば抜けて良かったという。それだけに三木道三はもちろん、スタッフ・サイドの思いは強く、改めて、この「明日の風」をメイン曲にしたシングルをリリースすることになったのである。
　もちろん、今回の発売にあたり、バック・トラック、歌、ミックスを含め、完全にリメイクという形でレコーディングは行われている。前作は生楽器のグルーヴを活かし、レイドバックした感じが印象的だったのに対し、今作はデジタル&ダブ色の強いトラックで、全体的にスケールの大きな、スペーシーな仕上がりになっている。ノリとしては、ターン・テーブルを使って行っている普段のライヴに近い感じで、彼のライヴに足を運んだことのある人なら、"ああ、なるほど…"と思うだろう。
　今、三木道三は、彼の所属レーベル"大和RECORDINGS"のCREW（446、黒獅子、羅王、楽天ら）と、47都道府県すべてを回るツアーを行っている。もちろんこのライヴでも「明日の風」は披露されている。CDを買って家でじっくり…でも、ライヴに行って生のグルーヴに身を委ねながら…でも、どちらでもいい。とにかく三木道三の「明日の風」への熱い思いを感じてもらいたい。