LOUDNESS

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LOUDNESS

見事オリジナル・メンバーで甦ったラウドネスが、復活第2弾となるニュー・アルバムをリリース。
さらに彼らへのリスペクトを込めたトリビュート・アルバムも同時発売。
新旧問わず、すべてのヘヴィ・ロック・アニマルズに捧ぐ極上のハード・サウンド!

(初出『Groovin'』2001年11月25日号)

 今年3月、実に13年振りとなる、オリジナル・メンバーによるアルバム『SPIRITUAL CANOE〜輪廻転生』をリリースしたラウドネス。メンバー・チェンジを繰り返し、バンド自体は存続していたのだが、やはりファンはオリジナル・メンバーでの活動を待ち望んでいたようで、このアルバムは予想通りの好セールスを記録。高崎晃(G)、二井原実(Vo)、樋口宗孝(Ds)、山下昌良(B)の4人が奏でる鉄壁のへヴィ・サウンドが、日本のみならず海外でも大きな支持を得たあの80年代から全くパワー・ダウンすることなく、21世紀に甦った。
 そして結成20周年にあたる今年、何かが起こるとは思っていたが、まさかこんなリリースがあるとは…。それがオリジナル・ラウドネス復活第2弾となるニュー・アルバムと、日本が世界に誇るハード・ロック・バンドに敬意と愛情を表したトリビュート・アルバムの同時発売だった。
 まずはニュー・アルバム『PANDEMONIUM〜降臨幻術〜』。前作からよりヘヴィになったサウンドのせいか、バンドの本質は変わっていないのだが、21世紀の時代の空気みたいなものを感じる。ヘヴィ・ロックが注目を浴びている状況下でのレコーディングのせいか、それとも世にはびこるきな臭い事件や不穏な影が彼らの音にも影響を及ぼしたのだろうか…。それにしても、こんなに自信と貫禄が感じられるアルバムを聴いたのも久しぶりだ。やはり本物は音圧というか、音が持つ迫力が違う!高崎晃のツボを押さえまくりのギター・プレイに浸りきるもよし、二井原の高音ヴォーカルにしびれるもよし、鉄壁のリズム隊にあわせて頭を振るもよし、とにかくキング・オヴ・ジャパニーズ・ハード・ロックのヘヴィネスに吹っ飛ばされてみてほしい。
 そして、今まで出なかったのが不思議なトリビュート・アルバム『TRIBUTE TO LOUDNESS〜Rock'n Roll Crazy Night』。トミー・ハート(元フェア・ウォーニング、現ソウル・ドクター)、橘高文彦(X.Y.Z→A)、馬場育三(Dragon Ash)、Clutch j. Himawari(sex machinguns)、クラウド・ナイン、サンズ・オウル、フルトラップ、プリングティース、DEV LARGE(ブッダブランド)といった、世代やジャンルを超えた参加メンバーを迎えて制作された今作は、ヘヴィ・ロックやラウド系の音楽が大好物のキッズはもちろん、少しでもこのジャンルに興味を持っている音楽ファン、テクニック向上に燃えるバンド少年などなど、様々な若者がラウドネスを体験する良いきっかけになってくれるのではないかと思う。洋楽が先行しがちなヘヴィ・ロック・シーンだが、ここ日本に世界の強豪に比肩しうるバンドがいたことに、まさに灯台もと暗しを実感することになるだろう。
 昨年はそのアルバム・タイトルどおり、突如生まれ変わって私たちの前に現れたラウドネス。まだ新たな伝説は始まったばかり。全てのヘヴィ・ロック・アニマルズに告ぐ!ラウドネスから目を離すな!

Text by 鮎川夕子(編集部)

『PANDEMONIUM〜降臨幻術〜』
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CD
日本コロムビア
COCP-31683
¥2,913(税抜)
発売中

今年3月、13年振りにオリジナル・メンバーで活動を再開し話題を呼んだ、日本が誇るハード・ロック・バンド、ラウドネスの復活第2弾アルバム。結成20周年のアニヴァーサリー作品は、ラウドネス史上最強の極悪サウンド!先着で"歴代バンドロゴ・ステッカー"(トリビュート・アルバムとのW購入特典の応募券付き)をプレゼント。

『TRIBUTE TO LOUDNESS〜Rock'n Roll Crazy Night
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CD
日本コロムビア
COCP-31682
¥2,000(税抜)
発売中

すべてのヘヴィ・ロック・アニマルズに捧ぐ、ハード&ラウドなトリビュート・アルバム。トミー・ハート(元フェア・ウォーニング、現ソウル・ドクター)、橘高文彦(X.Y.Z→A)、馬場育三(Dragon Ash)、Clutch j. Himawari(sex machinguns)らが、多大なリスペクトを込めた演奏はファン必聴。オリジナル・アルバムとのW購入特典として、オリジナルTシャツが当たる応募ハガキを差し上げます。

【LOUDNESS 公式サイト】http://loudness.jp/

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