KOKIA

そこにあるのは深みと憂いの幻想的なハーモニー。
音に包まれることの心地よさを感じるKOKIAの新作、「天使」。

BRAND NEW ARTIST
KOKIA

 この夏には、まさに夏真っ盛りでからっと晴れた曲「Say Hi!!」を届けてくれたKOKIA。ポップでミディアムなメロディーが心地よく、これがKOKIAの王道かもしれないと感じたことを覚えている。
 しかしながら、今回の「天使」を聴いて改めて実感したことは、彼女の音楽は、そんな簡単に語れるものではないということ。3rdシングルともなると、ほぼそのアーティストのイメージが固まってくる頃だが、ここで彼女は前作での元気なイメージを一新しただけではなく、その幅を大きく広げることを試みた、と言い切ってしまいたい。
 2歳からヴァイオリンを始め、自然にピアノを弾けるようになったというKOKIA。小・中学校はミッション系スクールに通い、この間に賛美歌に慣れ親しみ、夏休みにアメリカへ音楽留学した経験もある。高校・大学・大学院と声楽科でオペラを専攻。人生のほとんどを音楽に捧げてきたそんな彼女だからこそ結果の出せる試みは、まだまだたくさんあるはずだ。 
 新作「天使」でも、KOKIA自身が作詞・作曲を手がけているが、聴いていくうちに深みを増していくメロディーはとても幻想的で、流れるように耳に入ってくる。心地よい響きを持つ彼女のヴォーカルには、力強さまでも感じられる。ぜひこの作品で新たな彼女の一面に触れ、音楽の奥深さを感じ取ってもらいたい。

Text by 二宮万里(編集部)
(初出『Groovin'』2001年11月25日号)

『天使』
KOKIA-J.jpg




Maxi Single
ビクターエンタテインメント
VICL-35334
¥1,000(税抜)
発売中

新作「天使」は、NHK BS-2「新・真夜中の王国」のエンディング・テーマ曲。今回もKOKIA自身の作詞・作曲で、幻想的なメロディーが彼女の響き渡る歌声と重なることでより深みのある世界を作り出している。C/W「Whisper」はピアノの音とKOKIAの声のバランスが心地よいバラード。

【KOKIA WEB】http://www.kokia.com/

inserted by FC2 system