広沢タダシ

ネクスト・ブレイクNO.1のシンガー・ソングライター、広沢タダシのニュー・シングルは、
珠玉のバラード・ナンバー『もしもうたえなくなっても』。

BRAND NEW ARTIST
広沢タダシ

 広沢タダシにあって、自分にないもの。彼の曲を聴くと、なぜかそんなことを考えてしまう。自分を表現するための手段、揺らぐことのない自己…結局ちゃんとした答えは出ないのだけれど、自分よりずっと年下の彼を尊敬の眼差しで見上げる自分がいた。3枚目のシングルとなる今作『もしもうたえなくなっても』は、そんな私が初めて彼と同じ目線にいることを実感できた曲だ。
 シングルとしては初のバラードとなる今作。フォーキーな曲調、肩の力が抜けたヴォーカル、シンセサイザーとピアノが混ざり合う落ち着いた響き…淡々と流れていくサウンドの中で、彼はいくつもの「?」を投げかける。しかしサビの部分では一転、力強く大きな心の叫びを、広がりのあるメロディと正直な詞で表現する。それが痛々しいほどに純粋で、私達リスナーはどうやったって切なくなってしまうのだ。
 〜もしもうたえなくなっても〜なんてリアルで、なんて切ない例えをするのだろう。不安と背中合わせで生きている24歳の若者、"広沢タダシ"の本当の姿が手に取るように見え、そこに自分がぴったりと重なった。そしてこの曲は、そんな彼の最高の愛の歌でもある。
 広沢タダシが見つめていて、私が目をそらしていたもの。それがこの曲の中には、あるのかもしれない。

Text by 鮎川夕子(編集部)
(初出『Groovin'』2002年1月25日号)

『もしもうたえなくなっても』
広沢タダシ-J.jpg




Maxi Single
東芝EMI
TOCT-4344
¥1,000(税抜)
発売中

独自のポップ感を持つシンガー・ソングライター広沢タダシのニュー・マキシ・シングルは、ライヴでも問い合わせが多かったという珠玉のバラード・ナンバー。切ない心の叫びが伝わってくるようなメロディと歌詞には、共感を超えた何かを感じとれるはず。

【広沢タダシ オフィシャルサイト】http://www.hirosawatadashi.com/

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