キングギドラ

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キングギドラ

HIP HOP界、最後の伝説。あの「キングギドラ」がいよいよ復活!
第2章のはじまりでもあるメジャー第1弾は、超強力盤を2枚同時にリリース。
3つ首のカリスマが遂に再始動する!

(初出『Groovin'』2002年3月25日号)

キングギドラ-A.jpg 1993年にZeebra(ジブラ)、K DUB SHINE(ケーダブシャイン)、DJ OASIS(ディージェイ・オアシス)により結成されたキングギドラ。95年には、HIP HOP史上に残る名盤『空からの力』を発表。それまでの日本語ラップの概念を根底から覆すライム表現と強いメッセージ性、社会意識の強さとライヴ・パフォーマンスが大きな話題を呼び、HIP HOP界のみならず、日本の音楽シーンに旋風を巻き起こした。96年に活動を停止するまでの2年あまりの間に、アルバム・シングル・ビデオを1作品ずつ発表し、惜しまれながらグループの活動を停止。以後は各自のソロ活動により、めざましい活躍を続けていた彼らが、いよいよ再結成する。
 HIP HOPをオーヴァー・グラウンドへ導いたZEEBRA。98年に初のソロ・アルバム『THE RHYME ANIMAL』を発表以後、自身の音楽活動に加え、客演・プロデュース・Remix、DJや映画と精力的に活動を拡大。99年にはDragon Ashの『GREATFUL DAYS』に客演したことも有名だ。そして、その登場により日本語ラップの韻(ライム)のスタイルが変わったと言われる革命児であり、オリジネイターでもあるK DUB SHINE。洗練された文学的な韻表現と社会的な詞の世界観は、さまざまなメディアで高い評価を獲得している。そしてこの2人の強烈なMCを後方から操る司令塔、DJ OASIS。昨年、HIP HOP界のトップ・ミュージシャンを集め、待望のメジャー・ソロ・アルバム『東京砂漠』を発表した。まさに「無敵」の面々から成るのが、このキングギドラなのだ。
 さて、待望の復活作、メジャー第1弾はなんとシングル2枚同時のリリースとなった。キングギドラ復活を高々と宣言する「UNSTOPPABLE」。ソロ活動を通してそれぞれが培ってきたものが、ここでまた1つになる事の重大さを、余裕と貫禄でもってさらりと呈示する。改めてその存在感の大きさを見せつけられ、引き付けられる。「王道突き進むキングの道」がそこにはっきり存在する。まさに「本物」の風格だ。そしてもう一方の「F.F.B.」は、ユーモアとウィットに富んだ、フロア盛り上がり間違いなしのパーティー・チューン。聴き易くも耳に痛い、鋭い視点で世の中の現状を捉えた詞は痛快で、彼らのこのメッセージを、今の若者たちがどう受けとめるのか、とても楽しみだ。
 HIP HOPがとても身近になった今、満を持して眠りから覚めたキングギドラ。HIP HOPの真髄を携えた3つ首のカリスマが吐き出す斬新ライムが、音楽シーンに再び強い風を巻き起こすことは間違い無い。

Text by 二宮万里(編集部)

『UNSTOPPABLE』
キングギドラUNSTOPPABLE-J.jpg




Maxi single
DefSTAR RECORDS
DFCL-1063
¥1,165(税抜)
4月10日発売

幕開けからトップ・スピードで疾走し、キングギドラ復活を高らかに宣言。カップリングの「ドライブバイ」は、巷のラッパーもどき達に痛烈なメッセージと皮肉を投げつける。まさに、今ここで「HIP HOP界にキングギドラあり」と知らしめるべく出来上がったと言える、存在感の大きな1枚。

『F.F.B.』
キングギドラFFB-J.jpg




Maxi single
DefSTAR RECORDS
DFCL-1064
¥1,165(税抜)
4月10日発売

ユーモアとウィットに富んだ、フロア盛り上がり間違いなしのパーティー・チューン「F.F.B.」。聴き易くも耳に痛い、鋭い視点で世の中の現状を捉えた詞は痛快の一言。カップリングの「平成維新」は、盟友の童子-TとUZIをフィーチャー。「王道突き進むキングの道」をはっきり見せつけた強力盤だ。

【キングギドラ オフィシャルサイト】http://www.sonymusic.co.jp/Music/Arch/DF/KG/

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