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女性4人編成のバンドとなって、さらにパワーアップしたrevenus。
しなやかな力強さにあふれた
ニュー・マキシ・シングル「アカシア」をリリース!

(初出『Groovin'』2002年4月25日号)

 一般的に、男性よりも女性の方が逆境に強く、ポジティヴ思考であると言われている。母性から来る潜在的な強さかもしれないが、どんな状況にあっても本能的に未来へ向かおうとする力を持っているのだと思う。およそ1年ぶりにリリースされるrevenusのニュー・マキシ・シングル「アカシア」を聴いたときに、なぜだかわからないけど、そんな女性特有の、前向きで、しなやかな力強さを感じた。
 revenusは昨年2月のデビュー以来、サウンド・プロデューサーの菅原サトルを中心に、ヴォーカルの世古あき子、ドラムスの近藤順子をメンバーとする3ピース・バンドとして活動してきた。デビュー・シングルの「千の瞳」は、人気ドラマの挿入歌としてスマッシュ・ヒット。続く2ndシングル「Flower」も高い評価を受けていたが、昨年末、revenus以外の楽曲制作やプロデュース・ワークで多忙となった菅原がメンバーから退き、新たに矢原裕子(G)と矢島悦子(B)の2人を迎えて活動を開始。女性4人のバンド編成となった新生revenusの初シングルがこの「アカシア」なのである。
 とは言っても、菅原はメンバーという立場ではないものの、いわば5人目のメンバー、revenusのサウンド・プロデューサーとして深く関わっていくということなので、今作で急にバンドの方向性が変わってしまったわけではない。例えば、もはやrevenusの楽曲の主軸と言っても過言ではない菅原のメロディは、今作でもドラマティックに流れているし、シンプルなバンド・サウンドでありながらも、要所要所を押さえ、メロディを最大限に盛り立てるアレンジも健在。しかし、今作には今までのrevenusにはない、新たな魅力が加わった。冒頭に書いた、しなやかな力強さだ。それがこの曲のコンセプトと怖いぐらいにハマッていて、リスナーを"明日も生きてみよう"という前向きな気持ちにさせるのだ。正統派すぎるほどのロック・サウンドを奏でながらも滲みでてくる、そのしなやかな力強さは、新生revenusの大きな武器であると思う。
 就職や進学も一段落といった時期だが、新しい生活に戸惑っている人や、いまだに春の別れを引きずっている人も多いだろう。そんな人は、ぜひこの「アカシア」を聴いてみてほしい。きっと明日という未来を楽しみに思えるはずだから。

Text by 鮎川夕子(編集部)

『アカシア』
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Maxi Single
ユニバーサル ポリドール
UPCH-5088
¥1,200(税抜)
5月15日発売

メンバーの菅原サトルが、プロデュース業に専念するため脱退し、今作から作曲・プロデュースワークで参加。女性4人編成のバンドとして生まれ変わったrevenusのニュー・マキシ・シングル。フジテレビ系ドラマ「春ランマン」の主題歌としてオンエア中。 

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