B'z

SPECIAL SELECTION

B'z

前作から約1年7ヶ月振りとなるB'zの最新オリジナル・アルバムが完成!
「熱き鼓動の果て」「ultra soul」も収録。ますます進化し続けるB'zサウンド!
『GREEN』がこの夏を鮮やかに彩る!

(初出『Groovin'』2002年6月25日号)

B'z-A.jpg 「継続は力なり」という言葉は、まさに彼らのためにあるのだろう。今や「B'z」といえば、日本ロック界の頂点に立つアーティストであることは間違いない。それも長期に渡って、その位置をキープし続けている。サッカーに例えるならば、ここ何年もの間ずっと、彼らのゴールは破られていないというわけだ。それは簡単なことではない。だからこそ、それを成し得ている彼らは貴重な存在として一目おかれているのだ。松本孝弘の音と稲葉浩志の詞は、互いにぶつかることで研ぎ澄まされ、究極のB'zサウンドがそこに生まれる。そして、これまでに発表した作品はどれをとっても、同じだけの高いクオリティを持っている。
 そんなB'zの、待望のオリジナル・アルバムが遂に完成した。前作『ELEVEN』から約1年7ヶ月振りとなる今作のタイトルは『GREEN』。時期が時期だけに、フィールドの緑をイメージしてしまいそうだ。もしかすると、そういった意味も含まれているのかもしれないが、この「GREEN」とは、「まだまだ吸収すべきものがある」という肯定の意味の「未熟さ」のことらしい。1曲目の「GREEN〜未熟な旅はとまらない〜」の中でも「未熟な旅はとまらない/最後まで STAY GREEN」「青二才でも構わないよ/最後まで STAY GREEN」と歌われている。彼らほどのアーティストになってまでも、自らを未熟と言ってしまう。満足してしまったらそこまで。だから、ずっと初心を忘れずにいようということだろう。こういうところにも、とどまることなく常に進化していこうとする彼らの姿勢が顕著に表れていると思う。
 今回のアルバムには、先に発売されたシングル「熱き鼓動の果て」はもちろん、あの「ultra soul」も収録されている。この代表シングル2曲を見ただけでも、力が湧いてきそうな気がしてくる。その他にも、6月20日発売 プレイステーション2 恋愛シミュレーションゲーム 「ときめきメモリアル Girl's Side」(KONAMI)のオープニングテーマ「SIGNAL」、エンディングテーマ「美しき世界」や、4月に全国東宝洋画系ロードショー公開された「名探偵コナン ベイカー街の亡霊」主題歌で、CD化の問い合わせが殺到していたという「Everlasting」など、話題の曲がずらりと並ぶ。また、「いつかのメリークリスマス」を彷彿とさせるラヴ・ソングや、心をぐっと揺さぶるような曲もあり、どの曲にも力強さと熱い思いが表れている。今作にも、究極のB'zサウンドが満載だ。
 今年2002年の大きな話題、日韓共催のワールドカップ。日本中、いや、世界中が熱い戦いに注目した大会も、もう決勝戦目前。そしてこの27日は、その公式コンサート・インターナショナルデイだ。エアロスミスとの競演が実現されることもまた、大きな楽しみの1つだろう。
 そして7月からは全国ツアー、「B'z LIVE-GYM 2002 GREEEN〜GO★FIGHT★WIN〜」 がスタート。夏をまたがって9月まで続く。熱い夏はこれからだ。今年の夏はB'zの『GREEN』が鮮やかに彩りそうだ。

Text by 二宮万里(編集部)

『GREEN』
GREEN-J.jpg



CD
VERMILLION RECORDS
BMCV-8005
¥2,913(税抜)
7月3日発売

前作『ELEVEN』から約1年7ヶ月振りとなる、B'z待望のオリジナル・アルバムが遂に完成した。『GREEN』というタイトルは「まだまだ吸収すべきものがある」という肯定の意味の「未熟さ」を表したもの。シングル「熱き鼓動の果て」「ultra soul」も収録。

【B'z Official Web Site】http://www.bz-vermillion.com/

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