菅崎 茜

ARTIST PICK UP

菅崎 茜

関西の音楽シーンでは、
すでに熱い注目を浴びている菅崎 茜。
溢れる才能と瑞々しい感性は、大きな可能性を秘めている。

(初出『Groovin'』2002年7月25日号)


 日本の音楽シーンに突如現れた新しい才能に、たぶん多くの人は驚きと感嘆の言葉しか出ないだろう。7月31日にマキシ・シングル『beginning dream』でデビューする菅崎 茜(すがざきあかね)のことである。アーティストの低年齢化が進む昨今、ティーン・エイジャーがヒット・チャートの上位に食い込むのもさほど珍しいことではない。しかし、彼女がまだ13歳だと聞いたときにはさすがに度肝を抜かれた。当たり前だが、つい最近まで小学生だったわけである。若さというより、幼さといった方がしっくりくる年齢にも関わらず、その歌声にはしっかりとアーティストとしての風格さえ漂わせているのだから恐れ入った。
 さらに、今作『beginning dream』には逸話があった。この曲を耳にしたFM局のスタッフがデビューも全く決まっていない時期だというのにオンエアを決行。さらにその直後にリスナーから問い合わせが殺到し、局内は一時騒然となったという。
 リリース前に早くも話題を作った今作は、スパニッシュ・ギターやホーンといった生楽器の情熱的な音色と、クールなグルーヴ感のコントラストが印象的なオーガニック・ソウル。何より、そこに自然に溶け込みながら凛とした存在感を放つ彼女のヴォーカルには、一瞬にして耳を奪われる。声の瑞々しさは年齢のせいもあるだろうが、それが彼女の手がけた詞の世界に見事にマッチし、楽曲に予想以上の説得力を持たせることになった。また、TLCを聴いてシンガーになりたいと思ったという彼女のヴォーカリゼーションは、早くも強い個性を見せ始めている。
 今作についての彼女の発言の中に「歌詞のない"yeah,yeah,yeah"というところに一番感情が込められた。あっ、こういうのがフェイクっていうのかぁって思いました」というのがあった。その無邪気さを微笑ましく思いながら、きっと彼女は今までも、そしてこれからも、理論ではなく、本能の部分で表現方法を体得していくのだろうなあと、今後がいっそう楽しみになった。恐るべき才能はどんな成長を遂げるのか?ひとときも目が離せないアーティストである。

Text by 鮎川夕子

『beginning dream』
菅原茜-J.jpg



Maxi Single
GIZA studio
GZCA-2046
¥1,200(税抜)
7月31日発売

音楽シーンを揺るがすこと間違いなし!期待のニューカマーは、なんとまだ13歳。その才能はDJ達からも熱い注目を浴びている。デビュー・シングルとなる今作は、彼女の凛としたヴォーカルがクールに響くオーガニック・ソウルに仕上がった。


inserted by FC2 system