CHEMISTRY

ARTIST PICK UP

CHEMISTRY

CHEMISTRYの第2章がここから始まります。
久しぶりの新曲は、前作とは違うアップ・テンポなナンバーなのでちょっと驚くかも。
でもやっぱりいい曲だし、いい声なんです!

(初出『Groovin'』2002年7月25日号)

CHEMISTRY-A.jpg この原稿が掲載される頃には、たぶんブームも一段落してしまっていると思われる韓日共催のW杯。ただ今回は、4年に1度訪れるサッカー狂のための祭典というだけでなく、韓国と日本とが手に手を取って行った世界初の「共催」という側面も持っていた。そういった性格上、スポーツはもとより、文化面での韓日のコラボレーションというのも1つの話題として大きく取り上げられた。
 そんな両国の交流に大きな役割を担ったのがCHEMISTRYではないかと思う。彼らはW杯のオフィシャル・ソングのために特別編成されたユニット、Voices of KOREA/JAPANに参加し、それまで日本文化の披露に制限がかけられていた韓国で行われたイベントで、日本語詞の「Let's Get Together Now」を堂々とパフォーマンスしていた。韓国内だけでなく、全世界にCHEMISTRYが放たれた瞬間である。思えば、テレビ番組「ASAYAN」の企画から生まれたユニットとして、どちらかというと話題先行型のアーティストであった彼らが、その実力が認められ、日本代表として国際舞台に立っている姿に、試合同様すごく興奮したのを憶えている。
 さて、今回の新曲「FLOATIN'」はどんな仕上がりとなっているかというと、今までのしっとりとした表情から一転、CHEMISTRYのシングル史上最速というアップ・テンポな楽曲となっている。ドラマの主題歌として大ヒットした前作「君をさがしてた〜New Jersey United〜」とは違い、全体的にクールな仕上がりで、「これもアリだな」と思えるようなカッコ良さを持ち合わせている。W杯のオフィシャル・ソングに通じるキャッチーさもあるのですぐに受け入れられると思う。カップリングの「BACK TOGETHER AGAIN」は、あの今井大介が手がけていることもあり、それはそれは甘く切ない曲に仕上がっているので、こちらも乞うご期待である。そして、実は個人的にオススメなのは4曲目、タイトル曲のリミックスVer.だが、ジャズ・ギタリストである小沼ようすけがフィーチャーされているもので、聴いていて鳥肌が立ってしまうくらいカッコいい出来となっているので要チェック!デビューから今まで順調に活動を続けてきた彼らにとって、今作は新しいスタートとしても面白いし、大袈裟かもしれないが、かなりの冒険だなとも感じた。
 2002年という彼らにとって特別な年を最高の形でスタートしたCHEMISTRYは、これからもアジアを中心にグローバルな人気を得ていくことと思うが、もちろん日本でもコンスタントなリリースとライヴ活動を行っていくようなのでご心配なく。さらにそれ以外にも、彼らといろんなアーティストとのコラボレーション企画「a CHEMISTRY joint」についてもファンは楽しみにしていると思うので、今年もあっと驚く作品を期待したい。そして今度は彼らが日本代表として世界に羽ばたいて欲しい!

Text by 伏見朋記(浜松高台店)

『FLOATIN'』
CHEMISTRY-J.jpg




Maxi Single
DefSTAR RECORDS
DFCL-1073
¥1,165(税抜)
発売中

前作のバラードから一転、CHEMISTRYの2002年初の新曲となる「FLOATIN'」は、今までにないアップ・ナンバー。聴かせる曲もいいが、今回のような2ステップな曲もかなりいい!いよいよ彼らの第2章がここから始まります。

【CHEMISTRY official web site】http://www.chemistryclub.net/pc/top.jsp

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