MINMI

レゲエ、R&B、HIP-HOP…。クラブ･シーンで幅広いアーティスト達と共演し、
支持を受けてきたMINMI。そのGrooveとVibesを自らの詞・曲に全て詰め込み、遂にソロ･デビュー！

BRAND NEW ARTIST
MINMI

　大阪のクラブ・シーンを主戦場とし、コンピレーション『Sky Is The Limit』をはじめとする日本ダンスホール・レゲエの重要作への参加でその名を広めてきたMINMIは、オープン・マイクのイベントでシンガーとしてのキャリアをスタートさせ、即興でレゲエのみならずヒップホップのトラックをも乗りこなしてきた、正に現場でその技術と感性を育んできたシンガーである。但し彼女は、自ら「ポップで格好いいことをやりたい」とコメントしている通り、現場レベルで養った先鋭的な感覚を広く一般に届くものへと昇華させることを理想に掲げ、その具現化を試みている。「アメリカではヒップホップやR&Bがポップスになってるじゃないですか。流行ってるけどクラブでもかかってる、みたいな。私もそういう歌を作りたいですね。時代も少しずつそうなっていくと思うんですよ。だから、その1人になって切り拓いていきたいなぁって」…MINMIが自分に課すハードルは極めて高いものだけれど、その成果はデビュー・マキシ・シングル「The Perfect Vision」で既に打ち出されていると言っていい。扇動的なダンスホール・ビート上を舞う艶美なメロディ、真っ直ぐなソウル・マナーに裏打ちされた熱っぽいヴォーカル。大型新人の登場だ。

Text by 高橋芳朗
（初出『Groovin'』2002年8月25日号）