RHINO通信

RHINO通信

 今月のRHINO通信は、シカゴの待望の2枚組ベスト盤『シカゴ・コンプリート・ベスト』をご紹介します。最近では例えばナンシー・シナトラが新作『カリフォルニア・ガール』の中で、「サタデイ・イン・ザ・パーク」をカヴァーしたり、あるいはTV CMで「素直になれなくて」などの楽曲が使われたりということで、日本でも相変わらず高い人気を保ってきましたが、そんな彼らの今までありそうでなかったオールタイム・ベストが本作。今までシカゴの作品は、日本では前半の米COLOMBIA音源がテイチクから、後半はワーナーミュージックからそれぞれリリースされ好セールスを記録しましたが、今回それら音源が全てアメリカRHINO社の管理下に置かれたことで、このような充実した内容の編集盤がリリースされることになりました。これはファンとしては嬉しい限りです。
 さて内容ですが、これはRHINOの仕事なので当然充実した素晴らしいもの。特に音質は、RHINOお得意のリマスタリング・システムにより、大幅アップ!しかも選曲は、当然レーベルを越えて集められた充実のラインナップで、「サタデイ・イン・ザ・パーク」「長い夜」などヒット曲を完全網羅した全39曲入り。もちろんRHINOの仕事ですから、シングル・ヴァージョン(9曲)や本作のためのニュー・エディット・ヴァージョン(3曲)なども多数収録されています!また日本盤のみの特典として、ジャケット・ヒストリー・ブックを封入&初回盤のみ特殊パッケージの豪華仕様。今年35周年を迎える彼らの名曲を、改めて再確認する夏も素敵です。それではまた来月。

Text by 土橋一夫(編集部)
(初出『Groovin'』2002年8月25日号)

シカゴ
『シカゴ・コンプリート・ベスト』
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CD(2枚組)
ワーナーミュージック・ジャパン
WPCR-11310〜1
¥3,400(税抜)
発売中


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