MY BEST CHOICE!

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第33回 
大久保智美(茅ヶ崎店)

(初出『Groovin'』2002年10月25日号)

 Every Little Thing(以下ELT)がブレイクした時、私は高校生だった。確かTDKのアナログ・テープのCMで使われていた「Future World」がブレイクしたきっかけだった気がする。PVで持田香織が両手を広げ口を大きく開けて歌っていて、それが前向きな歌詞にすごく合っていて一気にELTが好きになった。その次に出た「Dear My Friend」も、これまた前向きな歌詞、元気になれる曲でELTの人気を不動のものとした。その後出るシングルは全てヒットし、ファンで無い人も必ず一度はELTを聴いたことがあるだろう。
 ELTの人気の秘密は、歌詞や曲の良さだけでなく持田香織の独特な雰囲気や、彼女のファッション、そして何よりも彼女の透明な歌声だと思う。その透明な声がいちばん良く表現されているのが、私の最も好きな曲「Time goes by」だと思う。時を刻むようなピアノのイントロに彼女の"Wow Wow…"と悲しそうな歌声が重なる。歌詞が、またいい!失恋して、時がたつのを、ゆっくり感じるしかないせつなさがたまらない!ELTの中でも一番の名曲だと私は思っている。
 私が選んだアルバムの一番最後に「Time goes by」が入っている。このアルバムはタイトルが表す通り、"時間"がテーマになっている。誰にでも一定の速度で流れる時間…当たり前の事なのに、普段は忘れていること…ELTを聴くと思い出すこと、気づくことがある。このアルバムは発売されてから既に4年経っているが、何度聴いても新鮮で飽きない。10月に予定されていたELTのアルバムも発売延期になってしまったことだし、楽しみは後にとっておく?ということでこのアルバムを聴いて待っていようと思う!

*なお次回は牧野 隆氏(すみや本社ソフト営業部)が登場します。お楽しみに。

Every Little Thing
『Time to Destination』
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CD
avex trax
AVCD-11643
¥2,913(税抜)
発売中

ELT全盛期の2ndアルバム。内容が詰まっていて名曲揃い。「Time goes by」のオーケストラ・ヴァージョンが収録されているが、これはCHICAGOなどの作品に弦を入れているジェレミー・ラボックがストリングス・アレンジをしていて、シングルとは違った表情を見せる。必聴です!

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