RIZE

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RIZE

「どうよ〜!このアルバム!」
そう高らかに言い放つJeseeの声が聞こえて来そうな快心の一撃的な新作『Natural Vibes』。
4人のRIZEサウンドを突き詰めた超強力な1枚!こりゃ聴くしかねー。

(初出『Groovin'』2002年11月25日号)

RIZE-A.jpg 彼等についてはもう説明不要でしょ?重くへヴィなサウンドに、歌&ラップを乗せるスタイル、特に小綺麗な言葉に直すことなく、口語でぶつけてくる歌詞は半端ないエネルギーをビンビンに放ったまま脳天を直撃するのだ。
 脳天直撃といえば、この前のツアー!やっぱRIZEは生!ってなもんで、直撃度も半端ないライヴハウスの前列でモッシュ&ダイヴの渦の中、4人の出す音圧に揺れまくり、振り回されまくってきたんだけど、もう最高!このライヴのおかげでますますRIZEにやられてる今日この頃。今回はいちRIZERとしてニュー・アルバムを紹介します!
 変化球なしに爆音をひたすらかきならした1st『ROOKEY』、多用な音楽性を取り入れ、それをRIZEのサウンドとして昇華させ、もう1歩先に踏み込んだ2nd『FOREPLAY』と来て、さぁ次はどんな音で来るかぁ!?と楽しみにしながら、今回の『Natural Vibes』を聴かせてもらったけど、結論から言っていいっ!これはいいっすよ〜!!
 何がいいかって、RIZEだから!ってのももちろんあるけど、『FOREPLAY』をやってのけた彼らがあえて『ROOKEY』をやったっつーか?いや、『FOREPLAY』よりも研ぎ澄まされ、『ROOKEY』よりもラウドなこのアルバムは、RIZEの進化最新形だな。U-ZO、中尾宣弘の2人が加入して4人で音を出し続けた結果、生まれるべくして生まれたってとこだろうか。RIZE作品中、最もパワーみなぎるアルバムで、ライヴっぽさ出まくり。今までにも見られてはいたが、「オレらと共に楽しもうぜ!」的な詞が今回かなり多いってのもあるけど、一番はやっぱ曲。
 夏のフェス等で演ってた「雷図のSHOW TIME」「Wicked them beats」「Far Eastern Tribe」という頭3曲のアグレッシヴ感ときたら前作のそれより強烈だし、後半にも「Play Ground」「02」など、あの「カミナリ」「日本刀」を上回る強烈なナンバーも控えちゃってるし。もう揺れちゃって、く、だ、さい!
 かと思えば、「Dream Catcher」「Precious」あたりの流れを汲んだ、少し落とした感じのメッセージ・ソング「ONE」「VIBRATION」も忘れてないし、初の直球ラヴ・ソング(!)「missing you」という新境地もあるわけで、『FOREPLAY』から、音の幅は依然広がり続けてるようだ。中盤「RESPECT」から「Gun Shot」までは、『ROOKEY』からずっとやってきているヘヴィ&グルーヴの王道RIZE音。お!気付けば全曲紹介になってるし…。でもこれでアルバムの大体の感じはつかめたハズ。メンバー達が自然に生み出した今のRIZEの『Natural Vibes』がこっちにも『Natural Vibes』として伝わってくるワケで。そんなんだから文句なしに「今度のRIZEのアルバムいいよ〜!」と言い回れるワケ。
 このアルバムについて四の五のうんちくをたらたら書くのは似合わん。書きたいことは書いたんで、あとは1人1人が聴いてどう思うか感じるかだね。ま、音楽って結局それが全てなんだけど。人がどう言っただの、売れてるだの、それってただのきっかけに過ぎないからさ。ま、この文がそのきっかけになりゃいいなということで。

Text by 麦山幸男(木更津桜町店)

『Natural Vibes』
RIZE-J.jpg




CD
Epic Records
ESCL-2353
¥2,400(税抜)
11月27日発売

1stよりラウド、2ndより研ぎ澄まされ、より生々しくエネルギッシュになったRIZEの進化最新形サウンドがここに完成!へヴィ&グルーヴな王道RIZE音、「カミナリ」的なアグレッシヴな音、さらには極上のメッセージ・ソングまでもをライヴ感溢れるノリで詰め込んだ13曲!先着特典はステッカー。

【RIZE official web site】http://www.triberize.net/

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