Skoop On Somebody

ARTIST PICK UP

Skoop On Somebody

Skoop On Somebodyから届けられた新作は、彼らにとって初となるウィンター・アルバム。
今年のクリスマスはワイン片手に、
珠玉のナンバーが詰まったこの『Sounds Of Snow』なんていかが?

(初出『Groovin'』2002年11月25日号)

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 この原稿を書いている10月末現在、2〜3日前からめっきり寒くなり、今年も毎年やってくる冬の足音を感じ始めている。2002年がこの前始まったと思ったら、もうクリスマスの時期である。自分も年をとったからか、ぼぉーっと日々を過ごしていたからか、そんな事はさておき、とにかく冬なのである。昨年の今頃は、クリスマスのおすすめとしてJAZZのコンピレーション・アルバムの原稿を書いていた私ですが、今年の一押しは、このSkoop On Somebody(以下S.O.S.)。2001年冬にはアルバム『Nice'n Slow Jam』がリリースされたが、今年の冬も彼等から新作が届けられた。9月リリースの『Save Our Souls』に続き、今年早くも2作目のリリースとなる。
 今作も前作に引き続き、CHEMISTRY、平井堅などを手掛けた松尾潔氏のプロデュース。収録曲の内容も冬にふさわしい充実したものに仕上がっている。メンバー書き下ろしのオリジナル6曲に加え、クリスマス・ソングのカヴァー「This Christmas」も収録された豪華な1枚に。更に初回生産限定盤はもう1曲、クリスマス・ソングの定番「The Christmas Song」も収録されるというスペシャル・パッケージ仕様だ。
 クリスマスにぴったりのしっとりとしたバラード「星なき聖夜は〜There's No Christmas without You〜」でこのアルバムはスタートするが、こうした静かなバラードはもちろん、ファンキーなパーティー・チューンまで様々な冬模様を見事に演出している。今作が初のウィンター・アルバムとなるS.O.S.だが、ここまでにも"冬"という言葉を何度となく使っているように、本当にこの季節にぴったりくるアーティストだ。それは今作を聴いてもらえればきっとわかってもらえるはず。アルバム・タイトルにも入っているが、彼らには"snow"という単語から連想するイメージがぴったりハマる(シングル「eternal snow」も素晴らしい曲だしね)のだ。彼らの曲を聴いていると、真っ白な雪が空から降るのを眺めているときの、静寂で神聖な気持ちを思い出す。そんなわけで、僕の中でS.O.S.といえば"冬"なのである。他にも、昨年のツアーファイナル(渋谷公会堂)の日も、"冬"のかなり寒い日であったことも印象深い。
 この新作が届けられる頃にはツアーも終盤を迎えているS.O.Sだが、12月24日、25日にも「"Save Our Souls" in Christmas〜Sounds Of Snow〜」というLiveが予定されている。今年の"冬"も、絶対に目が離せないアーティストである。

Text by 堀尾康弘(東越谷店)

『Save Our Souls』
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CD
SME Records
SRCL-5434
¥2,913(税抜)
発売中

『Sounds Of Snow』
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CD
SME Records
[初回限定盤]SRCL-5516 ¥2,600(税抜)
[通常盤]SRCL-5517 ¥2,427(税抜)
11月27日発売

9月にリリースされた『Save Our Souls』に続いて、早くも今年2作目となる。メンバー書き下ろしのオリジナル6曲に加えて、クリスマス・カヴァーも収録。初回限定盤:one more christmas cover song「This Christmas」収録&クリスマス・プレゼント仕様スペシャル・パッケージ。

【Skoop On Somebody 公式ホームページ】http://www.skoop.jp/

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