CHARCOAL FILTER

ARTIST PICK UP

CHARCOAL FILTER

冬の恋人達(特におすすめは付き合い始めのカップル)に贈る、
CHARCOAL FILTERのニュー・マキシ『White winter song』。
クリスマス・シーズンにいかがですか?

(初出『Groovin'』2002年12月25日号)

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 J-POPという世界を眺めていると、「恋人」に関する楽曲が多いことに気付く。特に多いのが「恋人に会えなくて寂しい気持ちを歌にした」もの。そういえば短歌もこの手の作品よくあるな、と思ってみたりして。日本人はきっとそういう切ない感情を歌にするのが得意な人種なのだろう。
 CHARCOAL FILTERのニュー・マキシ・シングルは、そんな冬の恋人達の切なさを見事に表現したラヴ・ソングだ。「寒い夜はメールじゃ埋まらないよ 君に 触れて いたい…」片思いの相手に会えない切なさと、恋人に会えない切なさとでは、後者の方が不安を伴う。何故なら相手のぬくもりを知ってしまっているから。しかしそのぬくもりという幸せに手が届かない時、不安や寂しさを感じるだけでなく、一緒に居る時には気付かない相手の存在の大きさを知り、思いを再確認することもできるのである。彼らはこのような恋人達の不安定な恋心を、甘く切なく、心地よい8分の6拍子に乗せて歌い上げる。
 ところでCHARCOAL FILTERといえば、あのケンタッキー・フライドチキンのCMの中で、まさにチキンを頬張る姿にぴったりのアップテンポな曲を奏でていたグループである。その曲からは、今回の「White winter song」は想像しがたいほどにしっとりとした楽曲で、彼らの可能性の幅広さを感じさせる。しかし曲調が違うとはいっても、彼らの楽曲に中に存在する体温の高さは健在だ。その点はカップリングの「WOW WOW パラダイス」の中でも十分に生かされている。
 この原稿が読者の皆さんの目に触れる頃は、丁度冬真っ盛り、しかもクリスマス!(本誌は毎月25日配布です)日本ではクリスマスが「恋人向け」行事になってしまっていて、それを非難する人もいるけれど、若い2人にはそんなのおかまいなし。でも離れ離れの夜は「White winter song」を聴きながら、切なさに浸るのも悪くないだろう。

Text by 渡辺麻美(玉川高島屋店)

『White winter song』
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Maxi Single
コロムビアミュージックエンタテインメント
COCA-50709
¥1,143(税抜)
発売中

CHARCOAL FILTERがこの冬、恋人達に贈るラヴ・ソング「White winter song」を完成させた。この曲をBGMに相手の大切さを再確認しよう。先着特典はオリジナル缶バッジ。特製CD、グッズプレゼント応募ハガキ及び、2003年スプリンターTOUR先行予約方法封入。

【CHARCOAL FILTER 公式サイト】http://powerpop.co.jp/artist/cf/

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