HALCALI

O.T.F（オシャレトランクファクトリー）全面プロデュースのもと、
はっちゃけ度120%のティーンエイジ・ガールズ・ヒップ・ホップ・ユニットが誕生！
デビュー曲「タンデム」は一度聴いたらヤミツキ！不況日本を救うのはHALCALIかも！

（初出『Groovin'』2002年12月25日号）

　ヒップ・ホップ・シーンが完全な商業ベースに乗って早10数年。遂にここまで来たか！…という第一印象。飽和状態だったポップ・ミュージック・シーンがPUFFYによってリセットされたように、ヒップ・ホップ・シーンはどうやらHALCALI（ハルカリ）によってリセットされそうな予感。O.T.F（オシャレトランクファクトリー）の全面プロデュースのもと、はっちゃけ度数120%のティーンエイジ・ヒップ・ポップ・ユニットが誕生した。2003年のキー・パーソンは、この10代の女の子達かも…。
　都内の公立中学に通うHALCA（ハルカ14歳）とYUCALI（ユカリ15歳）からなるHALCALI。小学生の頃から同じダンス・スクールに通い、テレビ東京系「RAVE2000」の小学生大会で見事優勝を勝ち取り、更には、今春に行われた"FEMALE RAPPERオーディション"でもグランプリをかっさらった。7月に行われたRIP SLYMEの無料武道館ライヴでは、メンバーの呼びかけにいきなりステージに上がり、1万人を越す観客を前にデビュー曲「タンデム」を初披露。なんだか既に＜HALCALIレジェンド＞は始まりつつある…そんな感じだ。
　デビュー曲「タンデム」はヒップ・ホップという形はとられているけれど、乱暴な言い方をしちゃうと、マカレナとかスキャットマン・ジョンとか、今で言ったらケチャップ娘とか…＜一度聴いたらヤミツキ＞系のあの一連の曲と同じ線上にあるように思う。ナンというか、好きとか嫌いとかそんなものは飛び越えて、本能にガンガン訴えかけてくるあのカンジ。無意識についつい口づさんじゃうあのキャッチーさ。11月下旬の現在、私はまだ彼女達が実際に歌う姿を目の当たりにしたことがないんですが、＜振り＞とかあるんでしょうかね？もしあるんだったら、間違いなく振り付きで歌っちゃいますね。モー娘。の「LOVEマシーン」が世紀末の日本を活気付けたように、不況日本を救うのは、この曲のような気がしてきました。…いやだわ、私ったら、すっかり術中にハマってるわ！ヤバイ！さっきからサビのメロが頭の中でグルグル〜！た、たすけて〜！

Text by 池 佐和子