RAG FAIR

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RAG FAIR

もはや「ハモネプ・マスター」RAG FAIR(=ラグフェアー)を知らない人はいない!?
名実共に実力派のRAG FAIR、
2003年第1弾シングルと待望の1stアルバム発売!!

(初出『Groovin'』2003年1月25日号)

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 RAG FAIRを知らない音楽ファンはいますか?突如現れた「ヴォイパ」なる言葉。何の略なんだ?!と思う方もまだいるのかしら?「ヴォイパ」とは「ヴォイス・パーカッション」の略。そしてこの「ヴォイス・パーカッション」とは?人間の声帯を最大限活用し、呼吸、舌、喉を駆使して発する音で、パーカッションを表現するひとつの楽器と考えてみてね。
 さて、RAG FAIRですが、彼らは関東の各大学のアカペラ・サークルから選りすぐりなメンバー達で結成された。噂が噂を呼んで、ついにはテレビまで噂は流れ、一大旋風を巻起こすきっかけになったわけ。初めの頃から人気はものすごいものがあったよね。歌のうまさっていうのはもちろんなんだけど、ステージの上の彼らは聴いている人たちに元気な気分を味わせることが出来る天才。「ハモネプ」という社会現象を生み出したほど。このハモネプ人気は、ここ数年のゴスペル人気や、さらに日本のアカペラ・グループの第一人者といえるあのグループの人気が拍車をかけたもの。さかのぼること20年前、ドゥ・ワップをバンドのカラーに、その頃珍しいヴォーカルとコーラスがいたグループを思い出しちゃう。この前者たちのおかげでか、今の日本人がアカペラを受け入れ易くなっていたのは間違いない。いいものはいいと言える日本人!(笑)でも下地はあくまでも下地であって、RAG FAIRのココまでの人気は彼らの実力と魅力が成せる技なので間違えないでね。
 さて、今回のアルバムは「満遍なくRAG FAIRで大満足!」という風に思いましたよ。彼らのプリティなイメージはそのまんまで、さらに広く深く、アカペラというものを追求した出来上がり。みんなでわいわい聴いて楽しい前半から、聴かせる後半への流れは最高!13曲とたっぷり入っているんだけれど、じっくり聴き入ってしまった。シングル曲はもちろん全部収録。だから初めてRAG FAIRに接するあなたにも心配しないで聴いてもらえる。彼らのカラーを色濃く根付けた「ラブラブなカップル フリフリでチュー」のポップセンスの素晴らしさと「Sheサイド ストーリー」から「あさってはSunday」といった、楽しませつつ聴かせる新しいタイプのアカペラ楽曲。完成度は100%でしょう!
 ハモネプに代表される他のグループには無い事をしているのも彼らならでは。このアルバムにも収録されているんだけど、声以外の楽器を効果的に導入しているということ。アカペラというものにこだわりはもちろんあるんだろうけど、他の音を入れてもまったく魅力は変わってない。すごいことだよね。彼らのカラーがしっかりしている証拠。ポップからドゥ・ワップ、ロマンティックなバラードまで最高にいい感じだよ。

Text by 有田幸恵(島田駅前店)

『AIR』
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CD
トイズファクトリー
TFCC-86117
発売中
¥2,913(税抜)

大HITシングル5曲を含むメジャー第1弾となるオリジナル・フル・アルバム。いつも新しいことに挑戦し続ける彼らならではの今作は、超明るくハッピーに聴かせてみたり、ちょっぴりナミダも誘うようもな名曲もありと聴き応えあり。メンバーによる作詞・作曲の曲もあって、ファン感涙感激、めちゃ最高!

『空がきれい』
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Maxi Single
トイズファクトリー
TFCC-89057
発売中
¥1,000(税抜)

RAG FAIRの2003年第1弾シングルは、胸に響くラヴ・ソング。彼女の何気ないしぐさをいとおしく思う彼のココロの中の風景を描く、ミディアムな楽曲は新鮮。作詞は土屋礼央君が担当!普段の彼の印象からすると、とってもナイーヴではあるけれど新しい一面かな?寒い冬にやっぱり温かな曲でしょ!完全生産限定。

【RAG FAIR 公式サイト】http://www.ragfair.jp/

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