BoA

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BoA

1stアルバム『LISTEN TO MY HEART』がオリコン初登場1位を獲得したBoAが、
1月29日に2ndアルバム『VALENTI』をリリース。
アーティスト BoAの多面性が表現された充実の1枚だ。

(初出『Groovin'』2003年1月25日号)

BoA-A.jpg 1stアルバムのリリース、シングルの大ヒット、イベント"a-nation"への出演、そして紅白出場。2002年はBoAにとって、実にめまぐるしく、同時に非常に充実した1年だった。その中で彼女が得た様々な経験。それが見事に現れたのが、この2ndアルバム『VALENTI』だ。「今回は1枚目のアルバムより少し自信を持って歌えたような気がしますね。1枚目のアルバムがたくさんの人に気に入ってもらえたし、今年の夏a-nationをやったことで少しずつ自信が出てきたので。だから1枚目のアルバムでも私の成長が見られたと思いますけど、今回の作品はもっといろんな聴きどころがあると思います。歌い方や表現も全部違うし、R&Bやヒップホップの曲も入っているので、1枚目より広い年齢層の方に聴いていただけるんじゃないかと思いますね。」
 そのヒップホップ・ナンバー「WINDING ROAD」ではラップにDABOをフィーチャー。ラッパーとのコラボレートはもちろん、サビを全てファルセットで歌うというヴォーカルにも初挑戦した。「私はすごくヒップホップが好きなんで、前からやってみたいと思ってたんですよ。それをアルバムを制作する前にディレクターさんに言ったら、ちょうどディレクターさんも同じ考えで。それで、いろんな曲の中から、この曲を見つけてくれたんです。サビを全部ファルセットで歌うのは初めてだったけど、DABOさんの声が低いじゃないですか。だから私がファルセットで歌うことで、男性のパワフルな声と女性の優しい声が、とてもいいバランスになったんじゃないかと思いますね。」
 もうひとつの初挑戦は日本語での作詞。彼女が手がけた「Moon&Sunrise」には、BoAの瑞々しい感性が感じられる。「BoAは前から美しさに隠した孤独みたいなものを絶対に歌詞にのせたいなって思ってたんですけど、この曲を聴いたとき、そのイメージにピッタリだって思ったんです。だから意外とスラッと書けたし、自然に日本語が出てきましたね。別れの歌なんだけど、年齢に関係なく、みなさんに共感したり納得したりしていただけるんじゃないかな。」
 日本語で作詞するということだけではなく、今回のアルバムでは、曲調や歌い方にも積極的に意見を出したというBoA。そのアーティストとしての向上心が、この作品をよりヴァラエティに富んだものにしているのだ。「私、歌い方や声は曲の雰囲気に合わせるのが一番大切だと思うんですよ。例えば「Moon&Sunrise」や「世界の片隅で」っていう曲は、今までの曲よりちょっと大人っぽい。だから声の色をちょっと変えてみたりしたんです。今までいっぱいレコ−ディングをしていろんな曲を歌ってきたから、詞の内容も理解できるようになってきたし、自分にどんな声があるのかもわかってきた。そうやって自然に積み重ねてきた経験からもらった勉強の成果が、今回のアルバムには出たんじゃないかと思いますね。」
 経験を糧にし、アーティストとして日々ステップ・アップしていくBoA。そんな彼女の現在の姿が、この1枚には詰め込まれている。

Text by 高橋栄理子

『VALENTI』
BoA-J.jpg


CD
avex trax
[初回盤]AVCD-17216/B
[通常盤]AVCD-17216
1月29日発売
¥3,000(税抜)

「VALENTI」それは「勇気を持つ」という事。BoA待望の2ndアルバム遂に発売!大ヒット・シングル「VALENTI」「奇蹟・No.1」「JEWEL SONG・BESIDE YOU -僕を呼ぶ声-」他、大型タイアップ付き全6曲。初回盤のみ「LISTEN TO MY HEART」「VALENTI」のPVを収録したSPECIAL DVD&1st Live Tour リザーブシート予約抽選券付。

【BoA 公式サイト】http://www.avexnet.or.jp/boa/

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