小島麻由美

ARTIST PICK UP

小島麻由美

どこから切っても小島色。音楽的評価は既に高い自身の作品を、今作ではさらなる完成度で圧倒!
2002年度における活動の集大成として、小島史上最高傑作アルバムをリリース。
とにかく、すごい、聴けば、わかる。

(初出『Groovin'』2003年1月25日号)

またまた、小島麻由美がやってくれました。元々、お洒落な音楽好きの間では圧倒的な支持を受けている彼女だけに、完成度の高い作品を期待していたけど、その期待や想像を遥かに上まわる仕上がりで圧倒されちゃいました。その妖艶な歌声の濃厚さ。その踊るためにある、ぶっといリズム。その専売特許的なPOPさと突き抜け具合。アーティスト小島麻由美の類稀なる才能と、その魅力の全てを詰め込んだ、"小島史上最高傑作アルバム"と言えるでしょう。
 タイトルは『愛のポルターガイスト』。ライヴ盤、ベスト盤を除いて、オリジナル・アルバムとしては5作目。で、どんな内容かというと、とってもヴァラエティーに富んでいます。ドラムス、コントラバス、ギター、トランペット、トロンボーン、サックス、ピアノをバックに歌うビッグ・バンド風な曲や、夜のドライヴにピッタリなジャジーな曲、スカパラのメンバーが参加した思いっきりスカな曲、更にロッカバラードやブルースまであります。しかも、デジタル全盛の今の時代にあって、アコースティック感覚というか、生音へのこだわりを感じさせるサウンドと、温かいメロディーが満載。"ジャジー"、"ブルース"なんて言葉が出てくると、一瞬地味な作品のように思われるかもしれないけど、実際はとってもPOPな印象を受けるアルバムなのです。やっぱり、透明感があって表情豊かな彼女のヴォーカルがそう思わせてくれるのでしょう。ダイレクトに小島麻由美-A.jpg僕達聴き手の心に響いてきて、心地よい世界に誘ってくれます。しかも彼女自身が全曲、作詞・作曲していて、更にほとんどの曲のアレンジもこなしています。本当に彼女の才能、引出しの多さには感嘆させられます。アーティスト"小島麻由美"の面目躍如といったところかな。
 "ジャズ"、"ブルース"といったジャンルを通じて生まれてきたであろう今作での彼女のサウンドは、それらの音楽独特の自由な雰囲気や熱い情熱、僕らが感じている時代感を間違いなく持っている。凛とした雰囲気だけど、熱い。懐かしい音だけど、新しい音。矛盾しているかもしれないけど、僕はそう感じた(ここ最近、こんな感覚を久しく感じてなかったな)。
 今作に収録された「ロックステディガール」はFM802の2002年4月度へヴィ・ローテーション曲、同じく「愛しのキッズ」は9月度Viewsicリコメンド、他FM6局でパワープレイ、また「恋はサイケデリック」はよみうりテレビ、日本テレビ系ドラマ「ナイトホスピタル」の劇中で使用され、渋谷AXワンマン・ライヴのチケットは即日完売、さらにオリコン・アルバム・チャート2位を獲得したスピッツ・カヴァー・アルバム『一期一会』には「夏の魔物」で参加し、儚く切ないアコースティック・アレンジで作品のトリを飾るなどと、話題が尽きなかった小島麻由美。そんな彼女の2002年における活動の集大成ともいえる5thアルバム『愛のポルターガイスト』。その才能と魅力によって、今作で更なるブレイクはまちがいなし!そして、2月23日の福岡を皮切りに、東京、名古屋、大阪にて、ワンマン・ライヴが大決定!『愛のポルターガイスト』ワールドを、最強の小島麻由美セクステッドの演奏によって再現してくれるはず。お洒落で音楽好きな方はぜひ!

Text by 大林 誠(大仁店)

『愛のポルターガイスト』
小島麻由美-J.jpg




CD
ポニーキャニオン
PCCA-01836
発売中
¥3,000(税抜)

その妖艶な歌声の濃厚さ。その踊るためにある、ぶっといリズム。その専売特許的なPOPさと突き抜け具合。最新作『愛のポルターガイスト』は、アーティスト小島麻由美の類稀なる才能と、その魅力の全てが詰め込まれた、"小島史上最高傑作アルバム"と呼ぶに相応しいアルバム!

【小島真由美 Official WEB Site】http://www.kojimamayumi.com/

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