高宮マキ

ハイ・センスなソング・ライティングと、
エモーショナルなヴォーカルは前作を超えた!高宮マキ、本格始動!!

BRAND NEW ARTIST 高宮マキ

 歌が上手いだけのシンガーならたくさんいる。しかしその歌唱法や佇まいからセンスを感じさせる人というのはそうはいない。例えば宇多田ヒカルにはシンガー、ライターとして確実に玄人受けするセンスがあった。クリエイティヴな作業に対して自分だけの美意識を自然に反映できる人というのは、選ばれた人のみである。
 高宮マキの1stマキシ・シングルを聴いて感じとったのは、まさにその新人離れした高度なセンス。第一、タイトルが「鍵穴」なのだ(「鱗」もスゴかったが)。愛しい人が自分の心に入りすぎてくるのを恐れ、鍵をかけてしまう女性。その鍵穴から相手を覗き見るという、恋愛の持つ隠微なニュアンスを微妙に表現した歌詞を見ただけでも、その強烈なセンスが伺える。そしてそこにジャズやR&B、ソウルを基調にした、完璧に洋楽志向なソング・ライティングとサウンド・メイキングが加わり、少々出来過ぎと言えるほどの音世界が構築されている。
 すでに昨年11月に発表したミニ・アルバム『鱗』で、敏感な音楽ユーザーの耳を釘付けにした彼女だが、今作で一般の音楽ファンにも本格的に勝負をかけるようだ。このまま"通好み"な存在では済まされないことは、これからの彼女の活動が証明していくだろう。

Text by 高瀬康一(編集部)

『鍵穴』
高宮マキ-J.jpg



Maxi Single
東芝EMI
TOCT-4436
¥1,048(税抜)
発売中

「鱗」がFMでパワープレイの中、早くもリリースされたニュー・シングル。R&B、ソウルを基調にしたキレのいいサウンドに、パッション・ヴォイスが舞う。M-2の「I'm the one for you」は、70年代にスカイ・ハイ・プロダクションが制作したジャズ・ソウルの趣。

【高宮マキ Official Blog】http://takamiya.cocolog-nifty.com/blog/

inserted by FC2 system