光永亮太

ARTIST PICK UP

光永亮太

「幼い頃描いた 果てしない夢のカケラ 守ってますか?」
そんなピュアで眩しい光を投げかけてくれるヴォーカリスト
光永亮太、デビュー!

(初出『Groovin'』2003年2月25日号)

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 皆さん、夢を追いかけていますか?ちょっと恥ずかしい問いかけで始めてみました(笑)。でも誰もが10代や20代前半の頃には、将来の夢があったはずですよね。はっきりとした夢を持っていない人でも、未来の自分の姿みたいなものは何となくイメージできていたのではないでしょうか。いつの間にかそんなモノは日々の忙しさに追いやられ、ある日突然、あれ?俺って元々何をやりたかったんだっけ、ということになっていたりするものです。
 現在放送中の月9ドラマ「いつもふたりで」を観てると、"夢"という言葉さえ恥ずかしく思えてしまう歳になった自分でさえ、20代前半の頃の一途な気持ちが蘇ってくるようです。特に松たか子さん演じる小説家の卵が「夢は強く願っていれば、いつか必ずかなう」と信じ、その思い込みの強さだけで行動していく姿は、情熱を失っている人たちにはとても眩しく映るのではないでしょうか。「才能とは自分の力を信じきる能力のこと」と言った人がいましたが、まさしくその言葉を思い出してしまいました。
 さて、このドラマのそんなポジティヴで眩しいイメージは、光永亮太が歌う主題歌「Always」によるところも多いようです。出だしのサビで聴かれる清涼感溢れるピュアな歌声は、晴れ渡った冬の朝の空気を思い出させてくれます。そして素直な歌い回しで自然と耳に入ってくる…「願いは誰でも ひとつは叶うよ 無理に答えを出しては 灯した火を消さないように」…という詞はドラマのテーマと完全にリンクしていて、ポジティヴな光を私たちに投げかけてくれるのです。ところでデビュー曲がいきなり月9の主題歌という異例の大抜擢を実現させた、この光永亮太というシンガーの実体は…?ここでプロフィールを紹介しましょう。
 1980年5月4日東京生まれの現在22歳。4〜10歳の少年期を米国のシカゴで過ごし、ラジオから流れてくる洋楽曲に自然に親しみます。日本に戻ってからは中学で陸上三種競技Aで全日本優勝したり、サッカーのJ1市原ジュニアユースにも選出されるなどバリバリのスポーツ少年でしたが、音楽好きの両親の影響もあり歌手の道へ進むことを決意。既にインディーズから2002年4月にミニ・アルバム『Changes』を、9月にシングル『TRIPPIN'/Lippsoul』をリリースしていますが、今回彼のアーティスト性を気に入ったドラマのプロデューサーから白羽の矢をたてられたというわけなのです。
 ため息が出るほどの完璧なプロフィールに思えますが、小学校6年でデモ・テープを作ったり、スポーツで大学の推薦が決まっていたにも関わらず音楽の道を選んだというエピソードから伝わる、夢への一途な気持ちがそのプロフィールには隠れています。
 今回リリースされたマキシ・シングル『Always』を聴くと、その一途な気持ちとは、溢れる才能から発せられていることに気付きます。癖のない真っ直ぐな歌い方の中に時々見え隠れするエモーショナルなニュアンス、ファルセットの高揚感など、ヴォーカリストとしての可能性は無限に広がっているように思えます。そんな彼の今後の活躍を、ドラマの展開とともに見守っていきたいと思うのは僕だけじゃないはず。そして自分も夢をもう一度見直してみようなんて思ったり…。

Text by 高瀬康一(編集部)

『Always』
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Maxi Single
ポニーキャニオン
PCCA-70033
発売中
¥1,000(税抜)

フジテレビ系月9ドラマ「いつもふたりで」の主題歌「Always」を含むデビュー・マキシ・シングル。光永自身が脚本を読み、物語のイメージに自分の経験をプラスして作詞したという。C/Wは切なさ漂うバラードで、こちらはフジテレビ系「F2」エンディングテーマ。

【光永亮太 公式ブログ「雨のち晴れ」】http://blog.goo.ne.jp/mitsunaga-ryota/

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